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「ダービーWeek」の第4戦として大井競馬場(天候:曇 馬場:稍重)で行われた南関東の3歳頂上決戦・第55回東京ダービー(SI・2000m・1着賞金4500万円)は、8番人気のサイレントスタメンが直線外から鮮やかに差し切って勝った。勝ちタイムは2分6秒7。騎乗した金子正彦騎手は1979年のデビューから31年目での東京ダービー初制覇。

 1番人気のネフェルメモリーが先手を奪い、ナイキアデューク、サザンクロスラリーが好位で追う展開。2番人気のナイキハイグレードは中団、サイレントスタメンは後方2,3番手につけた。直線では向正面から動いて3番手まで上がっていたナイキハイグレード、4,5番手を進んでいたモエレエターナルも加わっての激しい叩き合い。しかしその外から後方に待機していたサイレントスタメンが猛然と追い込み、前の馬を一気に差し切ってゴールに飛び込んだ。
 中団から伸びたブルーヒーローは1馬身1/4届かず2着。内ラチ沿いから追い込んだワタリシンセイキも加わって4頭広がった3着争いはナイキハイグレードが制し、4着がネフェルメモリー、5着がワタリシンセイキだった。

 勝ったサイレントスタメンは父レギュラーメンバー、母ジプシーワンダー(その父ブライアンズタイム)という血統の牡馬で、川崎・足立勝久調教師の管理馬で、ブルーヒーローと足立厩舎のワンツーフィニッシュとなった。4月15日のクラウンカップに続く連勝で通算成績は12戦5勝。

<レース後の関係者のコメント>
1着 サイレントスタメン
(金子正彦騎手)
「最高に嬉しいです。前回使った末脚を今回も使えれば、そこそこ勝負になるとは思っていました。最後は前の馬が止まっているような伸び脚でしたね。どんどん強くなって来ていて自分でも驚いています」

(足立勝久調教師)
「サイレントスタメンは前走を使ってから、ここを目標に調整して来ました。しっかり調教も積めたので、相手は強いと思いましたが内心は期待していました。道中はもう少し前のポジションになるかと思いましたが、今日も後方からになりましたね。
 ブルーヒーローもいい状態でしたし、最後は伸びてきましたが、切れ味の差でサイレントスタメンが上回ったということでしょう。この後はジャパンダートダービーを考えていますが、オーナーと相談して決めたいと思います」

2着 ブルーヒーロー (真島大輔騎手)
「道中は全部完璧でした。折り合いがつくし、思った通りに動けました。自信があったんですが、金子さんにそれ以上に上手く乗られましたね。かなり成長していますし、力負けとは思っていません」

3着 ナイキハイグレード (戸崎圭太騎手)
「ネフェルメモリーがかなり人気を背負っていたし、それについて行こうと思って向正面で動いたんですが、それが最後でこたえた気がしますね。勝った馬が後方から追い込んだ馬ですし、もっとじっくり構えても良かったかも知れません」

4着 ネフェルメモリー (内田博幸騎手)
「1コーナーで多少行きたがっていましたが、そこからは落ち着いてくれました。この後また巻き返してくれると思います」

(取材:小塚歩)


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