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皐月賞では圧倒的な人気となっていたロジユニヴァース。それまでのレースでは4戦無敗。逃げて良し、差して良しの自在の脚質は、確かに人気の中心馬になって当然だった。ただ、アンライバルド、リーチザクラウンと3強という見方もあっただけに、1.7倍の人気は少々人気になり過ぎの印象もあった。ここを勝って、無傷の5連勝で皐月賞馬誕生というファンの願いも多分に人気に拍車をかけていたのかも知れない。

 横山典弘騎手は今年で41歳。GI競走の勝利は2004年春の天皇賞(イングランディーレ)、クラシックレースに限れば1998年の皐月賞(セイウンスカイ)以来、遠ざかっている。おまけに皐月賞の結果次第では、ダービージョッキーの座がはっきりと視界に見えてくるはずだった。ただ、弥生賞を逃げ切って勝った後、「今年のダービージョッキーを目指すには、ここで一つ負けてくれた方が、後々を考えると楽なのでは」と個人的には思っていた。皐月賞を勝っていたら、恐らくロジユニヴァースへの注目度は、さらにヒートアップしていただろうし、横山典弘騎手への取材攻勢も過熱することになっただろう。ダービーのことを考えると、ここで黒星をつけた方が、肩の力も抜けて思い切った騎乗が出来るような気がした。

 結果、ロジユニヴァースは皐月賞で14着と大敗。体重も10キロ減って、全く良いところが無かった。「いくら何でも負け過ぎ。何かアクシデントでもあったのか?」という声は、レース後、あちこちから聞こえてきた。故障でもしたのか?立て直しに時間が掛かるのか?横山典騎手もレース後、「何も無ければいいんだけど・・」と話していたようだ。しかし、その心配は必要無かったようで、まずはひと安心。萩原調教師も「馬体に問題は無く、運動は再開しています」と言っているようだし、日本ダービーへ向けて立て直しを図るようだ。 

 無事にロジユニヴァースが日本ダービーへ出走してくれば、本当に楽しみだと思う。今度は挑戦者の立場で、思い切った騎乗でダービーに臨めるような気がする。これで日本ダービーがますます楽しみなレースになってきた。


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