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大井競馬場で行われた南関東3歳牡馬三冠の第一関門=第54回羽田盃(SI・1800m・1着賞金4000万円・出走12頭)は、圧倒的人気を集めたナイキハイグレードが差し切り勝ちでまず1冠目を手にした。勝ちタイムは1分54秒9。

 ディアテクノバトルが落ち着いたペースで逃げ、スーパーヴィグラス、ワンダフルクエスト、ナイキハイグレードが好位につけ、2番人気のシャレーストーン、3番人気モエレエターナルは中団で脚をためる展開。3コーナー手前で先にシャレーストーンが仕掛けて一気に先団に追い付き、直線で早め先頭に立って押し切るかと思われたが、外からナイキハイグレードが1完歩ごとに差を詰め、ゴール直前で差し切った。シャレーストーンはクビ差かわされて2着、5馬身差の3着が牝馬モエレエターナルだった。4着にはガイアボルト、5着にはワタリシンセイキが入っている。

 勝ったナイキハイグレードは父アグネスタキオン、母が1998年の桜花賞(浦和)を制したダイヤモンドコア(その父ジェイドロバリー)という血統の牡馬。トライアル京浜盃ではシャレーストーンの追撃を振り切る形で勝ったが、今回は逆に差す競馬での勝利だった。通算成績は7戦5勝、重賞はハイセイコー記念、京浜盃に続き3勝目。

 戸崎圭太騎手は初めての、川島正行調教師は2005年のシーチャリオット以来4年ぶり2回目の羽田盃制覇となった。川島調教師の今年の獲得賞金は早くも2億円を突破して断然の首位。牝馬クラシック戦線にも桜花賞を圧勝したネフェルメモリーが控えており、今年の南関東クラシック独占の可能性も出てきた。

<払戻し>
単勝     3     150円
馬連   3-9     210円
馬単   3→9     290円
3連複  3-9-12  630円
3連単  3→9→12 1460円

★レース後の関係者のコメント
1着 ナイキハイグレード
(戸崎圭太騎手)
「前回は折り合いを欠いて失敗してしまいましたが、力は一番だと思っていたので、今日は折り合いだけ気をつけて乗りました。内のいいところを通っていたので、直線まで我慢して、自信を持って乗りました。最後もしっかりと反応してくれました。クラシックを勝てる馬だと思っていたので勝てて嬉しいです。あと1ハロン伸びてもいいレースが出来ると思うので、応援して下さい」

(川島正行調教師)
「このレースは落とせないと思っていたので、力が入りました。前回休み明けを使って、その後のカイ食いが心配でした。今回はマイナス体重でしたが、ギリギリの仕上げだったということでしょう。シャレーストーンが先に動きましたが、ジョッキーがそれをうまく見ながらレースをしてくれました。東京ダービーまではまた間隔がありますから、うまく調整していきます」

2着 シャレーストーン (酒井忍騎手)
「スタートは五分に出たけど、その分折り合いがつかなかった。スタートで少し遅れるぐらいの方がレースはしやすいですね。3コーナーでもゆっくり上がって行きたかったんですが、外から他の馬が来てあの形になってしまいました。走る馬ですし、次もっと頑張ります」

3着 モエレエターナル (今野忠成騎手)
「今日はすごくイレ込んでいました。いつもはあんなに引っかかって行く馬じゃないんですけどね。ただ、普通の馬ならこんなに引っかかったらあそこまでは来ませんからね」

(取材:小塚歩)


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