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阪神10Rの桜花賞(3歳GI・牝馬・芝1600m)は、1番人気ブエナビスタ(安藤勝己騎手)が勝利した。勝ちタイムは1分34秒0。半馬身差の2着に2番人気レッドディザイアが、1馬身半差の3着に5番人気ジェルミナルがそれぞれ入線。

レースはコウエイハートが激しい先行争いを制して先頭に立ち、縦長の競馬となった。ブエナビスタは後方に待機してレースを進めた。4コーナーでブエナビスタが外に出そうというところでジェルミナルが外から覆いかぶさるように仕掛け、直線に向いたところでブエナビスタはレッドディザイアとジェルミナルに挟まれ、絶体絶命に思われた。しかし、その2頭を先に行かせてその外に馬を出すと、いまの阪神がいくら外差し馬場とはいえ、衝撃的な末脚で馬群を飲み込むように差し切った。

ブエナビスタは栗東・松田博資厩舎の3歳牝馬で、父スペシャルウィーク、母ビワハイジ(母の父Caerleon)。通算成績は5戦4勝となった。

レース後のコメント
1着 ブエナビスタ 安藤勝己騎手
「本当に強い馬です。馬の強さはわかっていたので、とにかくこの馬の力を信じて乗ろうと思ったんです。だけど、なんだかんだ言ってもプレッシャーはありましたよ。だから勝ててホッとしています。スタートは五分で出ましたけど、外が伸びる馬場だったので、後ろから外を回った方が安全だと思いました。実は作戦に関して昨日の夜に悩みました。道中は前とどれだけ離れているかはまったく見ていなかったです。ちょうど前にジェルミナルとレッドディザイアがいたので、この2頭しか見ていませんでした。追い出して、この2頭に並びかけたところで『勝った』と思いました。今日は珍しく精神が落ち着いていて、気持ちが余裕がありましたから。1600mよりも2000m以上の方が競馬はしやすくなりますし、初めての東京も問題ではないでしょう。とりあえず、次のオークスで負けないことですね」

松田博資調教師のコメント
「実力通りにきたと思います。毎回パターンは一緒ですから、位置取りも気にしていませんでした。いまのままで十分安心して見ていられます。次はオークス。距離が延びるのはいいでしょう。とりあえず、出られるところは全部取って、それから牡馬との対戦を考えればいいと思います」

2着 レッドディザイア 四位洋文騎手
「やっぱりブエナは強いね。でも、今日でまだ3戦目なのにパドックからレースまで落ち着いていたし、次に向けていいレースができました。まだ馬がフワフワしながら走っていても、最後はいい脚だったし、一瞬だけ『やった!』と思ったけど早すぎるって(笑) 折り合いをつけてリラックスして走れたし、距離は延びても大丈夫だと思います。ああいう競馬をされたらどうしようもないけど、やっぱり悔しいよ」

3着 ジェルミナル 福永祐一騎手
「今日は前半ハミを外して行ったんです。結果的に位置取りはあの位置になりましたが、その分余裕を持って追走できました。いい感じで併せ馬の形に持ち込んで、いけるかとも思ったんですけどね。負けはしたけど、お手上げって着差じゃないし、次に向けてのメドは立ちましたよ」

4着 ワンカラット 藤岡佑介騎手
「返し馬から雰囲気はよかったし、うまくゲートも出てくれて、いい感じで脚をタメられました。内は伸びないと思っていたので、外に出そうと決めていたのですが、外に出すのを少し待ったのが上位との差になってしまいました。ただ、マイルでは終いを伸ばす競馬ができたのは収穫でした。これは大きいですよ」

5着 ルージュバンブー 小牧太騎手
「いったんは前に出たんだけどねぇ。切れの勝負になると、少しこの馬には苦しかったかな。でも、力はあるよ」

7着 レディルージュ 鮫島良太騎手
「差す競馬をして欲しいと言われていたので、今日は意識的に下げて行きました。直線でルージュバンブーと併せたときはいい脚だったけど、一瞬しかもたなくて、残り100mで止まりましたね。でも、馬はしっかりして来ていますし、よく走っています」

8着 ダノンベルベール 後藤浩輝騎手
「思ったほどの手応えもなく、内枠がよくなかったかも知れません。体も増えていなければならないのにマイナス体重でした。栗東に入ってから、イレ込んでいましたからね」

9着 デグラーティア 浜中俊騎手
「ゲートの中で待っているときも我慢がきいて、スタートもうまく出てくれました。いい状態だった頃の気性に戻っていますね。気の勝っている馬ですから、適距離に戻れば巻き返せると思います」

14着 カツヨトワイニング 大庭和弥騎手
「最後は外に出せればよかったんですけど、なかなか馬群がバラけてくれなくて出せませんでした。距離も長いかも知れません。短距離の方がいい脚を使えます」


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