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羽田盃、東京ダービーと続く南関東3歳クラシックへのステップレース=第32回京浜盃(SII・1700m・1着賞金2500万円)は、スタートから2番手につけたナイキハイグレードが最後の直線で先頭に立ち、後方から迫った5番人気シャレーストーンとの一騎打ちとなったが、最後まで先頭を譲らず圧倒的人気に応えた。勝ち時計は1分47秒9。シャレーストーンはアタマ差届かず2着、4馬身差の3着には先行した15番人気のスーパーヴィグラスが粘った。4着にはワタリシンセイキ、5着にはガイアボルトが入り、2番人気のワンダフルクエストは中団から伸びきれず8着に敗れた。

 ナイキハイグレードは父アグネスタキオン、母が1998年に桜花賞(浦和)を制したダイヤモンドコア(その父ジェイドロバリー)という血統の3歳牡馬で、船橋の川島正行調教師の管理馬。通算成績は6戦4勝(3着2回)。なお、このレースで勝った戸崎騎手は地方通算1000勝を達成している。

レース後の関係者のコメントは以下のとおり。

1着 ナイキハイグレード(戸崎圭太騎手)
「ここで勝てば、地方通算1000勝は周りから言われていましたが、それよりもこの馬を勝たせることが大事で、今日は自信があったのですが、スローペースもあって、道中ハミを噛んで、折り合いを欠いてしまいました。直線抜け出したときに馬が遊んでしまい、外からシャレーストーンが来たらまた伸びてくれました。今日はアタマ差の勝利でしたが、馬自体は絶好調といえるデキにあるので、まだまだ強い競馬ができると思っています。このあとのクラシック本番も楽しみです」

(川島正行調教師)
「戸崎騎手がこれで1000勝になると思っていたので、勝つことができてよかったですね。3ヶ月ぶりのレースで、中間に若い馬を少しいじめすぎたか、調教やりすぎて、それが原因で道中あんなに前に行ってしまったのかもしれません。それでも早めに先頭に立ってからも抜かされず、かわされることなく根性のあるところを見せてくれました。本番に向けて目途は十分に立ったと思います。今後はあまりこの馬をいじらずに力を出せる状態に仕上げればいいでしょう。これで目標としていたダイオライト記念、桜花賞と今日のレースで3週連続重賞勝ちをすることができました。明日はアジュディミツオーでまた頑張りたいと思います」

2着 シャレーストーン(酒井忍騎手)
「ナイキハイグレードが前で楽をしていたので、一気に行って出し抜けをしようと思いました。直線で一回こちらが出ましたが、最後はバテてしまいました。やはりそう甘くはないですね。それでも瞬発力があるし、次が楽しみです。距離は伸びても大丈夫ですよ」

3着 スーパーヴィグラス(柏木健宏騎手)
「良い感じで行けました。しかし、相手が強かったですね。それに距離が少し長く、1600mがベストのようです。最後は一杯になりましたがよく頑張ってくれました」

(取材:小林雅巳)


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