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中山11Rの第27回中山牝馬ステークス(GIIIハンデ・芝1800m)はこれが引退レースとなる4番人気キストゥヘヴン(横山典弘騎手)が優勝、見事に有終の美を飾った。道中は5番手追走。中盤で内へ潜り込み、直線もラチ沿いの狭いところから脚を伸ばして逃げ粘るピンクカメオをゴール前競り落とした。勝ちタイムは1分49秒1(稍重)。1馬身差2着にスタートから先手を奪った15番人気ピンクカメオ、さらに1馬身1/4差で3着に11番人気ダンスオールナイトが入った。1番人気ザレマは4着。

キストゥヘヴンは美浦・戸田博文厩舎の6歳牝馬で、父アドマイヤベガ、母ロングバージン(母の父ノーザンテースト)。通算27戦5勝。

~レース後のコメント~
1着 キストゥヘヴン(横山典騎手)
「馬に関わるスタッフが頑張ってくれたお陰で馬がとても落ち着いていました。この馬は追い込み馬のイメージがあるが、好位から差せる競馬も出来ると思っていました。スタートは良かったし、斤量もあったので今日は好位に行かせました。手応えが悪ければ内には入れたくありませんでしたが、最後の直線は手応えが良過ぎるくらいでした。さすがGI馬だと思いましたね。いい馬に乗せてもらってスタッフに感謝しています」

(戸田師)
「無事に有終の美を飾ってくれましたね。56.5kgのハンデはさすがに重く、軽ハンデの馬に差し込まれないか心配でしたが、状態は良かったんです。ジョッキーがうまく内を走らせてくれました。厩舎としても初のクラシックを勝たせてくれた馬ですし、フラワーCも京成杯AHも全部思い出深いですね。それぞれ乗ってくれた騎手が良さを引き出してくれましたし、アメリカに遠征したり、開業間もなくの頃に色んな経験を積ませてくれました。いい子供を産んでくれれば嬉しいですし、子供がまた自分のところに来てくれるように頑張ります」

2着 ピンクカメオ(後藤騎手)
「作戦はあれ(逃げ)しか考えていませんでした。中途半端なレースだけはさせたくなかったんです。歯痒い、力を出し切れないレースが続いていましたから、これでダメならダメくらいのつもりでした。GI馬ですし、これがいいきっかけになればいいですね」

(国枝師)
「前へ行く積極的な予定通りの展開になりましたね。今日は馬の動きも良かったです。馬体重は増えていましたが、中身のある競馬が出来たと思います」

3着 ダンスオールナイト(三浦騎手)
「惜しかったですね。リズム良く行けば終いは脚を使ってくれるので、覚悟を決めて内に入って行きました。昔のこの馬なら馬群の中には入って行けませんでしたが、今日は狭いところに自分から入って行ってこじ開けてくれました。成長を感じますし、これで引退はもったいないですね」

5着 マイネカンナ(松岡騎手)
「前めの位置で積極的に乗って馬に刺激を与えました。最後まで諦めずに走ってくれましたし、復調気配を感じます。暖かくなってきたのもいいのではないでしょうか」

8着 リビアーモ(勝浦騎手)
「前回よりリラックスしていたが、今日は向正面で3回ノメっていて決め手が生かされませんでした。あの前走の脚さえ使えれば勝てると思っていました。残念です」

10着 トールポピー(池添騎手)
「スタート直後にみんなにいい位置を取られてしまいました。向正面で内に入れましたが、最後の直線でまた外に出されてしまいました。休み明けの影響からか、4コーナーでの反応も鈍かった。今日はスタートがすべてでした」

11着 レッドアゲート(内田博騎手)
「馬の状態は良くも悪くもなかったです。3歳の時に比べると成長の伸びしろが大きくないですね。勝っていた頃の方が馬が大きく見えていました。もっと成長していれば今日は勝てたのですが…」

12着 カレイジャスミン(北村宏騎手)
「最後はスムースに来てくれそうだったのですが、前が塞がってしまいました」

16着 ヤマニンメルベイユ(柴山騎手)
「いくらか急仕上げだった分でしょうか、4コーナーで手応えがなくなってしまいました。休み明けの分、トビがしっかりせず、この馬場の緩さで脚を取られてしまいました。叩いて次は変わってくれるでしょう」


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