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大井競馬場で第54回・東京大賞典(GI・2000m)が行われ、カネヒキリがクビ差ヴァーミリアンをおさえて優勝した。鞍上はC.ルメール騎手。
 レースは6連勝中のブルーホークが逃げ、サクセスブロッケンが2番手、カネヒキリとボンネビルレコードが並んで追走、その直後にヴァーミリアン、ゲートが悪かったフリオーソが中団からと言う展開。ゆったりとした流れで上がり勝負となり、最後はカネヒキリとヴァーミリアンの一騎打ち。内のカネヒキリが外のヴァーミリアンに競り勝って、6つ目のGI(JpnI)タイトルを手にした。
 勝ち時計は2分4秒5と平凡だが、ゴールまでの800mで47秒4、600mで35秒4と驚異の時計を記録した。
 2着はヴァーミリアン、3着はサクセスブロッケン、4着ブルーコンコルド、5着フリオーソだった。

 カネヒキリは父フジキセキ、母ライフアウトゼア(母の父Deputy Minister)という血統。JRA栗東の角居勝彦厩舎所属の牡6歳。通算成績は16戦10勝。


★レース後の関係者のコメント★

1着カネヒキリ <ルメール騎手>
「JCダートと同じくらい良い状態でした。スタート良く3番手につけられてスムーズに運べました。並んでからしぶといのを知っていたので、直線ではヴァーミリアンとのマッチレースになるのを待っていました。ヴァーミリアンの力も(乗ったことがあるので)知っていますし、頑張りました。メンタルも体も本当に素晴らしい馬です。これからも頑張って欲しいですね」

 <角居調教師>
「足元の心配をしながらの調整なので、一戦一戦が全力です。状態は2戦使って更に良くなっている感じでしたが、僚馬のフラムドパシオンの事故がありましたし、今日のレースも心配はしていました。
 ヴァーミリアンとの追い比べになった直線では、思わず『カネッ!!』と声が出てしまいましたね。皆さんの期待に応えられて、本当に素晴らしい馬です。
 足元に不安があるので、今後は国内のレースに専念する予定です。次はフェブラリーSを目標に調整することになりそうですね。また大井に来たいと思いますので、中央も地方も皆さん応援してください」


2着ヴァーミリアン <武豊騎手>
「負けるとしたらカネヒキリだろうと思っていました。ペースが遅いのにも対応できましたし、両方とも力は出せているのではないでしょうか。勝てなくて残念です」


3着サクセウブロッケン <内田博幸騎手>
「2番手でうまく折り合えました。馬が素直にハミを取ってくれましたね。最後は経験の差でしょう。まだ3歳ですし、これからですよ」


4着ブルーコンコルド <幸騎手>
「ゲートに入ってすぐ、いきなりスタートを切られてしまい、馬が戸惑ってしまいました。それで道中も掛かりましたし、スムーズにレースが出来ませんでした」


5着フリオーソ <戸崎騎手>
「ゲートでミスして遅れてしまいました。それで無理せず中団から行きました。終いは伸びてはいますし、収穫はあったと思います。今日はスタートが全てです」


6着ボンネビルレコード <的場文男騎手>
「この上がり時計を大井では見たことが無いですね。スローの流れには乗れましたが、上がりが速過ぎます。力の差です」


(取材:舩山陽司)


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