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中山10Rの第131回中山大障害(JGI・芝4100m)は2番人気キングジョイ(高田潤騎手)が昨年2着の雪辱を果たしてGI初制覇を飾った。序盤は後方に控え、2周目で5~6番手に進出。そのまま5番手で最後の直線に向くと外から一気の末脚で追い込み、2連覇を狙ったメルシーエイタイムをゴール寸前差し切った。勝ちタイムは4分45秒0(良)。1/2馬身差2着に3番人気メルシーエイタイム、さらに2馬身1/2差で3着に11番人気テイエムトッパズレが入った。主導権を握ってレースを進めた1番人気マルカラスカルは途中でコーナーを曲がり切れずに逸走するなどロスの多い競馬で、その後再び先頭を奪い返したものの直線で力尽き、5着に終わった。

キングジョイは栗東・増本豊厩舎の6歳牡馬で、父マーベラスサンデー、母プリンセスエイブル(母の父ジェイドロバリー)。通算32戦4勝(内障害14戦4勝)。

~レース後のコメント~
1着 キングジョイ(高田騎手)
「最高です。去年このレースで悔しい負け方をして増本調教師から『また来年頑張ればええやろ』と言われたんです。この馬は思った通りに乗れる馬で、とにかく展開を考えずに馬の邪魔をしないように乗りました。マルカラスカルが飛んで行ってしまったのは見えましたが、惑わされずこの馬のリズムだけを守って行きました。道中フワッとするところを見せて僕がダメかなと思っても、最後の直線でもうひと踏ん張りしてくれるので、それを信じて追いました。初のJGI勝ちで本当に嬉しいです」 

2着 メルシーエイタイム(横山義騎手)
「早めにマルカラスカルを捕まえに行った分、最後交わされてしまいました。仕方ないですね。この馬の競馬は出来たと思うし、やはり力がありますね。今日は勝った馬が強かったということでしょう」

3着 テイエムトッパズレ(佐久間騎手)
「この錚々たるメンバーの中で3着なんだから胸を張っていいでしょう。この馬は外に馬が来てしまうとハミを噛んでしまうので、今日は外め外めを行って外に他の馬が来ないようにして気分よく行かせたんです。スピードはあるし、無駄にスタミナを使わなければこの距離でもやれますね。飛越は抜群だし、来年また頑張ります」

5着 マルカラスカル(西谷騎手)
「バカついてしまいました…。元々右に逃げようとする馬で、今日は返し馬で嫌な予感がしたんです。スタートして楽に行けたけど、大竹柵を飛んだ後、急にグワーッと行ってどうにもならなかったんです。そのあと後ろの馬が来てからはまたレースに集中して、最後の障害を飛んだ時も何とか押し切れると思ったのですが…。あのロスがなければ勝っていたでしょう。障害を見ると真っ直ぐ飛ぶんだけど、どうも今日は気性の悪いところが出てしまいました。なだめなだめ走っていたんですけどね。申し訳ありません」


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