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東京10Rの第28回ジャパンカップ(GI・芝2400m)は9番人気の伏兵スクリーンヒーロー(M・デムーロ騎手)が優勝、前走・アルゼンチン共和国杯(GII)に続く重賞連勝でGI初制覇を飾った。道中は5~6番手の好位追走。直線は馬場中央よりへ持ち出して脚を伸ばし、残り200mからは内で競り合うウオッカ、マツリダゴッホの2頭、外から来たディープスカイらGI馬との激しい追い比べとなったが、ゴール前際どく抜け出した。勝ちタイムは2分25秒5(良)。1/2馬身差2着に1番人気ディープスカイ、さらに3/4馬身差で3着に2番人気ウオッカが入った。5番人気マツリダゴッホは4着、3番人気メイショウサムソンは6着に敗退。

スクリーンヒーローは美浦・鹿戸雄一厩舎の4歳牡馬で、父グラスワンダー、母ランニングヒロイン(母の父サンデーサイレンス)。通算17戦5勝で、重賞は08年アルゼンチン共和国杯(GII)に次ぐ2勝目。

~レース後のコメント~
1着 スクリーンヒーロー(鹿戸師)
「預かった当初から3200mくらいで力を発揮する馬と思っていましたし、来年春の天皇賞に照準を合わせていたんですが、こんなに早く、しかも想像以上に成長してくれていましたね。蛯名騎手もここへ来ての成長に驚いていたくらいです。流れもピッタリでした。気性的に掛かる馬ではないですからね。それにしても自分でも信じられないほどです」

2着 ディープスカイ(四位騎手)
「流れが落ち着いてしまうのは分かっていましたし、負けた言い訳にはしたくありません。前走のようにハミを噛んで行ってしまってはいけないので、スタートだけは気をつけました。リズムよく行けましたし、4角の手応えもよく、自信を持って力を出し切ったんですが、結果的に前にもう1頭いました。責任を果たし切れなかったのが残念です。距離は大丈夫ですが、スローでも掛からないようにしたいですね」

3着 ウオッカ(岩田騎手)
「返し馬でも落ち着いていたし、スローペースも分かっていた。少しムキになっているところもあったが、あの位置ならもっと弾けると思った。安田記念と比べても馬はよかったが、この距離だと馬任せに行ってしまうのはよくないかもしれない。もっとフワッと乗りたかった」

4着 マツリダゴッホ(蛯名騎手)
「よく頑張っています。あまり待ち過ぎてもと思って仕掛けましたが、もう少し軽く抜け出せば直線の弾け方が違ったかもしれません。最後の大一番が残っていますから」

5着 オウケンブルースリ(内田騎手)
「まだデビューして半年ちょっとの馬としてはよく頑張っています。どんなペースでも対応出来るし、距離も大丈夫。大した馬ですよ」

6着 メイショウサムソン(石橋守騎手)
「本当はウオッカの位置に行きたかったが、先にサーっと行かれてしまった。スムースな競馬で直線も前が空いたが、出来れば外めに出して他の馬と叩き合いにして馬の闘志に火をつけたかった」

8着 アサクサキングス(ルメール騎手)
「中団からの競馬で徐々に上がって行きました。4角で勝ち馬の後ろにつけて行ったが、勝ち馬には届きませんでした」

9着 パープルムーン(スペンサー騎手)
「ちょっとペースが遅すぎた。位置取りはよかったが、内に入って動けなかった。とても悔しい」

13着 シックスティーズアイコン(ムルタ騎手)
「ペースが遅かった。位置取りも後ろになってしまった。それから、この馬にとっては馬場が硬すぎたね」

14着 ペイパルブル(ムーア騎手)
「昨年よりスタートはよかった。ただ、ペースが落ち着いてしまったのがよくなかった。馬場が硬かった」

17着 コスモバルク(松岡騎手)
「いやぁ、掛かりましたね。もう少し内に入れたかったが、大外枠ではそれも出来ませんでした」


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