佐藤泉アナ「全天候馬場は芝に変わるものに」 [実況アナ!]
2008/11/27(木) 14:11


 日本の馬のレベルアップに伴って芝の競馬がヨーロッパスタイルに変わってきた。ペースがスローとなって上がりの速いレースが多くなっているのだ。

 ヨーロッパスタイルと言っても日本の芝コースは欧米と比べ超高速。この秋の2歳戦ではかつて滅多になかったレース後半でのハロン10秒台の時計が何度も見られた。これは若馬にとってあまりいいことではない。

 なぜ日本では芝が高速になるのか。それは1競馬場あたりの開催日数が多いから。それに欧米に比べ気温が高く雨も多い。さらに出走頭数も多い。そんな中で芝のコンディションを維持しようとすれば硬く作るしかない。ヨーロッパの競馬場は年間の開催日数が限られているし、使用頻度の高いアメリカの競馬場のメイントラックはほとんどが最近までダートだった。

 もともと日本の馬場は芝もダートも世界標準とは異なったものになっている。芝は硬すぎ、ダートは重すぎる。日本の競馬が芝のレースを基本にするならば、そして世界標準に近づけるなら、今後は世界に広まりつつある人工素材を使った全天候馬場の力を借りるのが一番なのではないか。適度な柔らかさの芝と併用する形で全天候馬場のレースを組み、芝路線のレースの補完をするのだ。ダートに代わる走路ではなく、芝コースに準ずるものとしてポリトラックなどの全天候馬場を考えたい。

(佐藤泉)