11月 3日(月)「JBCクラシック&スプリントはヴァーミリアン&バンブーエール戴冠」他 [全国競馬情報]
2008/11/03(月) 21:09


●●JBCクラシック、ヴァーミリアンが貫禄の連覇●●

 3日(月)の園田競馬メイン・第10レースに組まれた地方競馬の大一番・第8回JBCクラシック(JpnI・1870m・1着賞金1億円)はJRA所属馬5頭、地方所属馬7頭の計12頭で争われ、1番人気のヴァーミリアン(武豊騎乗)が今年3月のドバイワールドカップ以来の実戦も問題にせず連覇を達成、GI・6勝目を挙げた。

 メイショウトウコンがスタートひと息、サクセスブロッケンも僅かに遅れてのスタート。しかしサクセスブロッケンが巻き返して先手を奪い、外からフリオーソが2番手。ヴァーミリアンはこの2頭を見ながら3番手でレースを進めた。直線に入るとヴァーミリアンが先頭に立ち、追いすがるサクセスブロッケンをクビ差抑えた。勝ちタイム1分56秒7は、2004年にメイショウムネノリがマークした従来のタイムを0秒6更新するレコードだった。
 追い込んだメイショウトウコンが3/4馬身差で3着、フリオーソが地方馬最先着の4着、フィールドルージュが5着だった。地元兵庫勢はチャンストウライが10着、モエレトレジャーが11着。

 勝ったヴァーミリアンは父エルコンドルパサー、母スカーレットレディ(その父サンデーサイレンス)という血統の6歳牡馬で、JRA栗東・石坂正調教師の管理馬。昨年は川崎記念、JBCクラシック(大井)、ジャパンカップダート、東京大賞典とGIを4勝しNARダートグレード競走最優秀馬に選出され、今年初戦のフェブラリーステークスも圧勝。日本ダート界最強を誇示して3月にドバイワールドカップに挑戦したが、勝ったカーリンから6秒以上離されたしんがり12着に大敗した。今年もドバイワールドカップ以来の実戦がこのJBCクラシックだったが、3歳ダート王サクセスブロッケンや帝王賞馬フリオーソを退け見事ダート王の座を守った。通算成績は22戦12勝(うち地方7戦7勝)で重賞は10勝目。

<レース後の関係者のコメント>
1着 ヴァーミリアン
(武豊騎手)
「返し馬の感触で久々ですがスタッフが万全の仕上げをしてくれたという、いい感じを持ってレースに臨みました、着差はクビでいすがそれ以上の完勝です。でも久々で小回りコースということで決してこの馬向きの条件では無かったので正直不安もありました。でも乗り役の指示にしっかりしたがってくれる乗り易い馬で、いいスタートも切れて出たなりのレース、マイペースの追走からいい手応えでどこで仕掛けていこうかと思っていました。外に出したらこちらのゴーサインに良く応えてくれました。最後は際どかったんですが、今日は勝ったことがすぐわかりました(笑)(2日の天皇賞を受けて)」

(石坂正調教師)
「まだ衰えるという感じでは無いと思っていましたが、それを確認できて良かったです。この後はJCダートを目指します」

2着 サクセスブロッケン (横山典弘騎手)
「スタートが痛かったね。滑ってしまいました。(ヴァーミリアンと)2キロ差あるので負けないと思っていたけど…こんな不利があったのにここまで来るんだから大した馬だけど、負けたくなかった」

3着 メイショウトウコン (藤田伸二騎手)
「出遅れじゃなくて、ゲートを出ないんだよ。最近ずっと…馬の出来は絶好だったし一発狙ってたんだけど、あのスタートじゃどうにもならないね。それであそこまで来るんだからすごく残念です。とにかくゲートに尽きます」

4着 フリオーソ (戸崎圭太騎手)
「走りそのものはいつもと変りません。ペースそのものはこの馬にいい具合に流れてくれましたからね。直線の反応も悪くありませんでした。ただ出負けしたのと、外から被せられたところがあったのが痛かったですね」

5着 フィールドルージュ (岩田康誠騎手)
「行き脚がつかなかった。離れていく一方でした」

6着 ボンネビルレコード (内田博幸騎手)
「こういった特殊な馬場ですからね、一度経験したら違うと思います」

(取材:檜川彰人、大関隼)


●●JBCスプリント、バンブーエールが逃げ切ってGI初制覇●●

 3日(日)の園田競馬第9レースに組まれた第8回JBCスプリント(JpnI・1400m・1着賞金8000万円)は、先手を奪った2番人気バンブーエール(松岡正海騎乗)が逃げ切って快勝した。
 ほぼ揃ったスタートからバンブーエールが先手を取り、直後にモエレラッキー、スマートファルコン、アルドラゴンが先行集団を形成して追走。1番人気ブルーコンコルドは中団につけた。バンブーエールは直線でも伸びが衰えず、追いすがるスマートファルコンを1馬身振り切り、初重賞制覇をJBCで飾った。
 スマートファルコンが2着、先行した地元のアルドラゴンが3着と健闘し、1番人気のGI7勝馬ブルーコンコルドは中団追走から直線で必死に前を追ったが4着まででGI8勝目はならなかった。連覇を目指した大井のフジノウェーブは7着に敗れている。

 勝ったバンブーエールは父アフリート、母レインボーウッド(その父Rainbow Quest)という血統の5歳牡馬で、JRA栗東・安達昭夫調教師の管理馬。3歳時(2006年)にはジャパンダートダービー、ダービーグランプリで2着などの実績を残したが、4歳(2007年)の5月に栗東ステークスを勝った後1年以上の長期休養に入った。復帰初戦のプロキオンステークス(GIII)は4着に敗れたが、続く北陸ステークスからオープンを一気に3連勝と勢いに乗ってこのレースに臨んでいた。通算成績は18戦8勝(うち地方4戦1勝)。

<レース後の関係者のコメント>
1着 バンブーエール (松岡正海騎手)
「速い流れにはならないと思っていたのでハナに立ちました。道中は馬もリラックスして、楽に走ってくれました。直線スマートファルコンが迫ってきましたが1頭になると気を抜くところがあるのでかえってよかったです。元々力があって重賞を勝つ力はあるとは思っていましたが、それがGIになるとは思いませんでした」

2着 スマートファルコン (岩田康誠騎手)
「自分のレースは出来て、折り合いもついたんですが、勝った馬向きのレースになってしまいましたね。相手は3,4コーナーで息も入っていますから…距離は1600mぐらいの方がレースをしやすいかも知れません」

4着 ブルーコンコルド (幸英明騎手)
「いい感じだったのですが、勝負どころでちょっとついて行けませんでした。今のこの馬は以前よりズブくなってきているので、1400mは忙しいのかも知れません」

5着 メイショウバトラー (武豊騎手)
「この馬にとっては理想の流れかなとは思っていましたが、しまい伸び切れませんでしたね。この馬には深いダートなのかも知れません」

7着 フジノウェーブ (御神本訓史騎手)
「伸びてはいるんですが、何か馬が集中していないような感じでした。馬に行く気がもう一つありませんでした」

(取材:檜川彰人、大関隼)

※主催者発表によると、3日(月)の園田競馬場の最終入場者数は22002人。


●●兵庫クイーンカップ(園田)はキーポケットが制す●●

 JBCデーの園田競馬最終11レースに組まれた牝馬の北陸・東海・近畿・中国地区交流重賞=第5回兵庫クイーンカップ(1700m・1着賞金300万円・12頭)は、2周目2コーナーで一気に仕掛けて2番手まで上がったキーポケット(板野央騎乗)が逃げるマヤノクレナイを捉えると、中団からのボールドグレインの急追をクビ差しのいで人気に応えた。1馬身半差の3着は後方から脚を伸ばした愛知のテーマミュージックだった。2番人気のマヤノクレナイは直線で失速し7着。

 勝ったキーポケットは父デヒア、母ターフメデュース(その父エブロス)という血統の4歳牝馬で、兵庫の吉行龍穂調教師の管理馬。昨年秋に休養から復帰後5連勝で重賞・兵庫牝馬特別を制し、4月にはマリーンカップ(JpnIII)に挑戦した(9着)。その後は再び休養に入ったが、先月14日の復帰戦を快勝してこのレースに臨んでいた。通算成績は17戦11勝(うちJRA2戦未勝利)で。


●●楠賞(園田)は兵庫ダービー馬バンバンバンク快勝●●

 JBCデーの園田競馬場で行われる4つの重賞のトップを切って行われた第47回楠賞(3歳・1700m・1着賞金300万円・12頭)は、2周目の向正面で外から捲って先頭に躍り出た2番人気バンバンバンク(木村健騎乗)が直線でも後続を引き離し、4馬身差をつけて勝った。2番手を進んだ1番人気マイエンブレムが2着を確保、3着はツルマルメジャーだった。コウノトリ賞でバンバンバンクを破った牝馬ディアースパークルは10着。

 勝ったバンバンバンクは父アグネスゴールド、母オーファンホープ(その父アーティアス)という血統の3歳牡馬で、田中範雄調教師の管理馬。通算成績は15戦5勝で、重賞は今年の兵庫ダービーに続き2勝目。


●●ロジータ記念(川崎)はシスターエレキング、9馬身差圧勝!●●

 川崎競馬場で行われた3歳牝馬の重賞・第19回ロジータ記念(SII・2100m・1着賞金1500万円・14頭)は、逃げた3番人気シスターエレキング(桑島孝春騎乗)が直線でも後続を引き離し、9馬身差をつけて圧勝した。中団から追い込んだ10番人気クリノソーニャがタイム差1秒9の2着、4番人気ケンエンデバーが3着に入り、1番人気の東京プリンセス賞勝ち馬ブライズメイトは5着に敗れた。

 勝ったシスターエレキングは父アグネスデジタル、母アンバーウェー(その父アンバーシャダイ)という血統で、船橋の出川龍一調教師の管理馬。春の桜花賞、東京プリンセス賞は9着、10着と敗れていたがその後古馬との条件戦を2勝して臨んだこのレースで初重賞制覇を飾った。通算成績は14戦6勝。


●●ばんえい菊花賞(帯広)はカネヅル4連勝●●

 帯広競馬場で行われた「ばんえい3歳三冠(ばんえい大賞典→ばんえい菊花賞→ばんえいダービー)」の第二関門=第33回ばんえい菊花賞(BG2)は、第2障害を2番目に通過したカネヅルがホクショウジャパンを捉えて勝った。ホクショウジャパンは第2障害通過後完全にカネヅルの前に出ていたものの、ゴール寸前で止まってしまい2着。1番人気のばんえい大賞典勝ち馬ライデンロックはしんがり9着に大敗した。
 カネヅルは父アサヒホウザン、母シマヅトップレディ(その父キンシャドー)という血統の牝馬。通算成績は45戦11勝で重賞は初制覇。


●●主な2歳戦の結果●●

<水沢>
★JRA認定未勝利戦のホープフル(1400m・1着賞金150万円)は2レース行われた。第3レースでは、単勝1.4倍の1番人気フォルジュルネ(櫻田勝男厩舎、佐々木忍騎乗)が逃げ切って快勝。父ブラックホーク、母アイリスデイズ(その父Chief’s Crown)という血統の牝馬。通算成績は4戦2勝だが、ダート戦に限ればこれで2連勝となった。

・第4レースでは、7番人気のワタリペガサス(三野宮通厩舎、関本淳司騎乗)が2番手追走から抜け出して通算8戦目で初勝利を挙げた。父バブルガムフェロー、母ゴールデングリン(その父キンググローリアス)という血統の牡馬。

<荒尾>
★JRA認定未勝利戦=ファイナルホース(1300m・1着賞金150万円・8頭)は、1番人気のシャイニングロード(松島壽厩舎、松島慧騎乗)が4コーナーで先頭に立って押し切った。父フサイチソニック、母キミヒカル(その父パレスミュージック)という血統の牡馬。通算成績は4戦2勝。


(記事作成:大関隼)