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東京11Rの第138回天皇賞・秋(GI・芝2000m)は1番人気に推されたウオッカ(武豊騎手)が人気に応えて優勝、GI・4勝目を挙げた。ハナを切ったダイワスカーレットが速いペースを刻む中、道中は少し前にディープスカイを見る形の6~7番手で折り合いに専念。直線、ディープスカイの外に併せ、4~5頭分離れた最内のダイワスカーレットとともに3強が追い比べを展開。激闘のゴール前、ディープスカイを振り切り、最内で粘るダイワスカーレットをも捉えて抜け出したかに見えたが、もう一度ダイワスカーレットが盛り返し、最後は内外離れたまま2頭が鼻面を並べてゴール。長い長い写真判定の末、ハナ差でウオッカに軍配が上がった。勝ちタイムは1分57秒2(良)のレコード。さらにクビ差で3着に3番人気ディープスカイが入った。

ウオッカは栗東・角居勝彦厩舎の4歳牝馬で、父タニノギムレット、母タニノシスター(母の父ルション)。通算17戦7勝で、重賞は06年阪神ジュベナイルフィリーズ(GI)、07年チューリップ賞(GIII)、日本ダービー(GI)、08年安田記念(GI)に次ぐ5勝目。

~レース後のコメント~
1着 ウオッカ(武豊騎手)
「嬉しい。よかったです。写真判定を待つ間は生きた心地がしませんでした。ゴールした瞬間分からなかったので祈るような気持ちでした。スタートは速かったんですが、外枠なのでポジションを落ち着けるのに苦労しました。向正面に入ってからは折り合いましたけどね。流れが速くていい感じで行けましたし、4コーナーは抜群の手応えでした。あとは長い直線、ウオッカをのびのびと走らせてあげるだけでした。いや、結果を出せてホッとしています」

2着 ダイワスカーレット(松田国師)
「道中つつかれて力んで走っていましたからね。嫌な感じで見ていました。逃げ馬にとって最悪のパターンですから…。それでも直線で一旦3番手になりながら盛り返しているのですから相当なレベルですね。それにしても厳しいハナ差の負けですね。武豊騎手は完璧に乗ってましたね」

3着 ディープスカイ(昆師)
「ま、予想通りスピードの決着になってしまいましたね。それでも2400mならスピードだけではありませんから、次のJCでもう一度決着をつけたいと思います。3歳世代のレベル云々を言われていましたが、この馬は別次元だと思っていましたし、多少はそれを見せられましたかね。このメンバー相手ですからね。今日はジョッキーが少し出して行きたいと言っていたのでいつもより前めの競馬でいい感じでしたが、内から弾かれて少しカッとした部分があったのが残念です。神戸新聞杯の後、疲れを心配したのですが、乗り切ってくれたので、最大目標のJCに向けてもう一度鍛えます」

4着 カンパニー(横山典騎手)
「スタートがよくなかったですね。どっちかだと思っていたので、その位置でジッとしてるしかありませんでした。直線、馬群を捌いたには捌いたんですが、もう少し思い切ってためればスパッともっと切れたかもしれません。悔やまれますね。勝てたかもしれません」

5着 エアシェイディ(伊藤正師)
「直線で2回不利があったのが残念ですが、内容的にはよかったですね。馬さえキチッとしてくればGI級の能力と思っていましたので、それを少し証明してくれました。この後は緩めはしませんが、ストレスを取って有馬記念に向かいます」

6着 サクラメガワンダー(福永騎手)
「思ったより流れてくれてうまくいったんですが、最後に力尽きました」

7着 オースミグラスワン(蛯名騎手)
「凄い脚で来てオッと思ったんですが、坂でモタついて急にペースダウンしてしまいました。やはり平坦の方がいいんですかね」

9着 アサクサキングス(藤岡佑騎手)
「半馬身ほど出遅れたので二の脚をつけて行きました。追ってからも手応えはありましたが、最後まで続きませんでした」


※天皇賞・秋の表彰式でプレゼンターを務めた2008年JRAナビゲーター、蒼井優さんのコメント
「白い誘導馬や緑の芝生などが美しく、すごく高貴な雰囲気のある場所で、多くの人が1つのレースに向けて感情を思いっ切り表現出来る競馬は、最近感じることのなかった興奮があって感動的でした。また、(ウオッカの単勝とダイワスカーレットとの馬連を購入していたので)レースのスタート前からレースが確定するまでの間、ドキドキしっぱなしでしたし、馬券も的中して嬉しかったです」


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