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大井競馬場で行われた統一ダートグレード競走(Jpn2)第42回東京盃(1着賞金4000万円、ダート1200)は、序盤は好位置の内で脚を溜めた4番人気のフジノウェーブ(大井・高橋三郎厩舎、御神本訓史騎乗)が直線半ばで逃げ粘る1番人気のヴァンクルタテヤマを捉え1分11秒6で勝った。
 2着に中団から外を回って追い上げたディープサマーが続き、ヴァンクルタテヤマは3着。2番人気のリミットレスビッドは勝ち馬と前後する位置にいたが伸び切れずいいところなく敗れ、スタートで大きく遅れた3番人気のタイセイアトムは追い上げたものの5着に敗れた。

 勝ったフジノウェーブは父ブラックタイアフェアー、母インキュラブルロマンティック(その父ストップザミュージック)という血統の牡6歳馬。
 2004年9月に笠松でデビュー。3歳秋から大井に転入し3連勝。翌2006年4歳の5月から昨年4月まで2つの重賞を含む10連勝で一気にトップクラスに上り詰め、秋には休養明けながら大一番のJBCスプリントを制していた。今年は前半に4戦して勝ち星はなかったが、休み明けの今回を快勝。11月に園田で行われるJBCスプリントの連覇が期待される。

レース後の関係者のコメントは以下のとおり。

1着フジノウェーブ
(御神本訓史騎手)
 休養でリフレッシュして気分よく走ってくれました。1枠でしたが大外よりは1枠の方がいいと思っていました。
 状態は追い切りに乗っていいのを確認してましたし、あとはレースで全能力を発揮させようと考えていました。
 レースはスタート良く好位置を取れましたし4コーナーでは他の馬も手ごたえは良かったですが、どこを抜けようかという感じで、いい所が開いて、流れも僕に向きましたね。上がりの脚は切れるので自信を持って追いました。
 大井は合っているコースですし、ようやく強いウェーブを見せることができてほっとしてます。
 連覇がかかるJBCへ向けてスタッフと一緒に頑張って行きたいと思っています。

(高橋三郎調教師)
 休み明けのほうが扱い易いタイプの馬ですから順調に調整してきました。
 1200は得意な馬ですが今日は内枠がどうかと思っていました。作戦はジョッキーに任せていましたが、最内からあれだけ鮮やかに抜けてくるとは思ってませんでした。
 JBCでは1ハロン距離が伸びるのが課題になりますが、連覇を目指して頑張ります。

2着 ディープサマー(川島正太郎騎手)
 4コーナーを回って凄い脚を使ってくれたのでイケるかと思ったんですけどねえ。道中は砂を被ると嫌がってフワッとしていました。

3着 ヴァンクルタテヤマ(赤木高太郎騎手)
 無理やり行こうとは思ってませんでしたが、楽に行けるなら逃げようと思ってました。初コースも初ナイターも問題はなかったんですが。

4着 アグネスジェダイ(小牧太騎手)
 4コーナーでの手応えは抜群だったんですけどねえ。久々の分でしょうか。

6着 リミットレスビッド(内田博幸騎手)
 いいところに付けられましたが、大事なところで置かれてしまいました。直線でも前は開いたんですが、伸びませんでした。仕方ないですね。

(取材:小塚歩)


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