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期間限定とは言え、史上初めて「障害未勝利戦」で3連単が発売される。9月7日までの期間中、対象となる障害未勝利戦は新潟で8鞍、小倉で8鞍の合計16鞍。あれ?去年より増えているではないか!!

 むむむ、これはJRAがくれたビッグチャンス。障害未勝利戦で3連単を当てて、幸せなサマータイムを過ごそう!!


 今回は新潟の障害戦を分析。

 障害未勝利戦で使用されるのは芝外回り→内回り2850m。同じ様なハードル障害を9回跳ぶだけのシンプルなコースで、おそらく日本で一番飛越しやすいコース設定。それだけに予想も簡単と思いがちだが、そんな事は無い。
ほとんどがフルゲートだった2006年と2007年の平均配当は下記の通り。

★2007年
単勝 約576円
馬連 約2449円
3連複 約36711円

★2006年
単勝 約870円
馬連 約3297円
3連複 約40583円

 見ての通り3連複は平均で3万円を超えている。しかも2年連続。比較的平穏な馬連の配当と比較すると、新潟の障害未勝利戦は3着に穴馬が突っ込んで高配当になっている傾向が分かる。なんと対象14レース中、半数の7レースで7番人気以下の馬が3着に食い込んでいるのだ。


 では、具体例を。
06年7月30日 ピエナビスケット(8番人気3着)
平地未勝利。障害3戦目の前々走は新潟にコース形態が似ている東京競馬場の障害戦で2番手でレースをして1秒7差の6着と健闘。前走は中京で競走中止。この日は2ヶ月振りのレースでプラス20kgと増えていたが好位追走から流れ込んで1秒2差3着。

・06年8月26日 ハウルサンダー(8番人気3着)
荒尾で4勝。障害は5戦して全て2秒以上負けていたが、レースを重ねるにつれ先行力を身に付けた。前走の新潟戦は、これまででもっとも前(3番手)で競馬をして9着。着順は悪いが着差はこれまでと大差なく、新潟への適性を見せていた。この日はプラス10kgと体を戻して好位流れ込みの1秒2差3着。

・06年9月3日 ウエスタンリピート(12番人気3着)
平地1勝。障害入りして2戦は福島で追走ままの2桁着順続き。前走の新潟戦は中団から流れ込んで8着と着順を上げた。前走は当時まだ障害で通算6勝しかしていない五十嵐雄介騎手。そして、この日はこれまでに障害で42勝も上げている浜野谷憲尚騎手。好位追走で4コーナー3番手で、勝ち馬とタイム差なしの3着と躍進した。

・07年7月21日 チャッティーギャル(7番人気3着)
平地1勝。障害入りしてからは、中止→4・5番手追走8着→2・3番手追走5着と着実に上昇。障害4戦目のこの日は更に積極的に運んで、レース途中から先頭に立ち、0秒6差の3着に残った。

・07年8月4日 メジログリーン(7番人気3着)
平地はダートのみ4勝。この年の冬に障害を2戦したものの後方を追走して少しだけ差を詰めて7着と9着。間に平地を3戦挟んでいずれも惨敗。この日は3ヶ月ぶりの実戦で久々の障害戦だったものの中団から差を詰めて0秒5差3着。東京や中山の障害戦では全く話にならなかったところからも飛越は上手ではなく、障害が簡単な新潟で平地力を生かせた事が大きそう。

・07年8月25日 リンドーロ(7人気3着)
平地4勝。5月の東京競馬場での障害デビュー戦は見せ場も作れず12着と大敗したが、2戦目の新潟戦は途中で失速も前半は3番手で運んで1秒6差8着。3戦目のこの日は、中団後方から徐々に押し上げて1秒5差3着。

・07年9月2日 プレンティスピード(11番人気3着)
平地は地方交流2勝。この日が初障害。4コーナー7番手で、直線はバテた馬を交わして1秒6差の3着。当時の障害試験の時計が分からずに分析できず・・・。


 こうして見ると、平地力が足りないけど、障害戦に慣れて徐々に先行できる様になり、4戦目~6戦目3着に流れ込むパターンが最も多い。後は平地力がありながら東京と中山では飛越力が足りず凡走し、新潟で巻き返すパターンか。まあ、いずれにしろ3着まで。

 こうした馬の3連単の3着付けで夢の高配当を狙いたい。


 舩山陽司


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