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大井競馬場(曇、不良)で行われた3歳馬のダートグレード競走・第10回ジャパンダートダービー(JpnI・2000m・1着賞金5000万円)は、1枠2番ユキチャンの競走除外により15頭で争われ、圧倒的1番人気のサクセスブロッケンが2番手追走から楽々と直線で抜け出し、鞍上の横山典弘騎手が鞭を振ることなく後続に3馬身半差をつける完勝で3歳ダート王の座についた。勝ちタイムは2分4秒5。2着は3番手につけていたスマートファルコン、2着から8馬身差の3着に船橋のコラボスフィーダが入った。4着は東京ダービー馬ドリームスカイ、5着は逃げたナンヨーリバーだった。

 勝ったサクセスブロッケンは父シンボリクリスエス、母サクセスビューティ(その父サンデーサイレンス)という血統の3歳牡馬で、所属はJRA栗東の藤原英昭厩舎。生産は浦河の谷川牧場、馬主は高嶋哲氏。
 昨年11月の福島でのデビュー戦(ダート1700m)で後続を3秒1突き放す大差のレコード勝ち。その後3戦も圧勝しダートで4戦4勝の成績で日本ダービーに挑戦。3番人気に支持されたものの最後方18着に終わっていたが、得意のダートに戻ってその力をまざまざと見せ付けた。通算成績は6戦5勝で重賞は初制覇。

<レース後の関係者のコメント>
1着 サクセスブロッケン (横山典弘騎手)
「ホント強かったですね。うれしい、の一言です。テンションがダービーから高かったので、なるべく落ち着かせるように、と思っていました。思った以上に出来が良かったので引っぱられるくらいでしたが、うまくコントロールできました。手応えもよかったし、乗っていて最高でしたね。ノーステッキで僕はただ乗っているだけでした。日本ダービーは残念な結果でしたが、ここできれいに勝てたので嬉しいです。応援ありがとうございました」

(藤原英昭調教師)
「本当にお詫びと言うか、ダービーはファンの方々に迷惑をかけてしまったので、何とかここで恩返ししたいという気持ちで一杯でした。やはりダービーに向けてプレッシャーを与えてしまったので疲労もあったのですが、何とか回復してくれと思いながら体を作ってきました。
 ダービーの後、馬体重が減ったら(出走を)やめることも考えていましたが、能力がある馬ですし、耐えてくれて成長してくれました。今日は馬場も走りやすそうでしたし、センスの良い馬ですから好位も取れてイメージどおりの競馬が出来ましたね。4コーナーで手応えがよかったのでこれなら行けると思いました。
 ゴールした瞬間はやはり恩返しできてよかった…と。ダービーで夢を買ってもらったのに最下位はショックでしたから、今回は期待に応えられてよかったです。この後夏場は休ませて、秋はジャパンカップダートを最大の目標にして、そこから逆算して調整します。古馬と戦う上ではまだまだ課題を課していくことになりますが、耐えてくれると思います。オーナーやファンの方々に今回は喜んで頂ける結果になって嬉しいです」

2着 スマートファルコン (岩田康誠騎手)
「テンションが返し馬から高くて…引っぱられ通しでした。ただ、この馬の能力は出していますし、納得の結果ですよ」

4着 ドリームスカイ (戸崎圭太騎手)
「いつもより前の位置にはなりましたが、前回は出遅れてしまいましたからね。スローペースになると思ったのであの位置に行きました。手応えもよかったですし、よく走っていますよ」

5着 ナンヨーリバー (内田博幸騎手)
「勝った馬は強いね。それなりに前で競馬をしてどこまで粘れるかだろうと思っていました。ただ、相手の圧力はかなり強かったですね。勝ちに行く競馬をしましたから仕方ありません。この距離でも大丈夫です」

(取材:小塚歩、大関隼)


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