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11月6日(月)、リニューアル阪神競馬場で試走会が行われました。

今回の阪神競馬場の馬場改修工事の目玉は何と言っても「芝・外回り」が出来る事。直線の長さは474m(Aコース使用時。Bコース使用時は476m)と右回りコースとしては最長のコースが完成しました。もちろん西日本最長でもあります。


実際に放送席から眺めると、全体にコースが大きくなっているのが感じられました。ただ、3コーナーの最も遠いところでも京都の外回りコースよりも若干遠いかなと言った印象ですから、実況で見辛くなることはないでしょう。

放送席から望む3コーナーから4コーナー

放送席から望む3コーナーから4コーナー



その他にも、桜花賞でお馴染みだった芝1600mに使われたシュートが無くなったり、芝コースの幅員を広げたり、ダート2000mが新設されたり、1〜2コーナーにスパイラルカーブを導入したりと、数多くの改良がなされました。

芝1600mの新・発走地点から3コーナーへ

芝1600mの新・発走地点から3コーナーへ



この日の試走会では、武豊騎手を初めとする数名の騎手が、競馬学校から輸送されてきた馬に跨って、実際にコースを走りました。試走後に騎手の共同会見が行われました。そのコメントをご紹介しましょう。なお、順番はインタビューした順番です。

左から、四位騎手、福永騎手、武豊騎手

左から、四位騎手、福永騎手、武豊騎手



●角田騎手
「3コーナーからのカーブが緩やかで、京都ほど下りがきつくないですから、良い感じで直線に向かえそうです。長い直線で最後に急坂がある訳ですから、バテたら厳しそうですね。府中みたいな追い比べのレースになると思いますよ」

●渡辺騎手
「3コーナーが凄く緩やかになりましたね。ダートの2000mのスタート地点も見ましたが、芝の切れ目もダート1400mと同じ感じですから問題ないでしょう」

●秋山騎手
「コーナーが回りやすくなって、コースに幅も広がっているのですから、今まで以上にフェアなコースになりましたね」

●武豊騎手
「直線が長いだけでなく、コーナーが大きくて綺麗なコースですね。馬も走りやすいと思います。コーナーが大きくなっている分、タイムも伸びるでしょうね。外回りコースは今までの阪神競馬場と全く違うコースですから、最初は距離感覚が合わずに戸惑う人も出てくるでしょう。」

●福永騎手
「(桜花賞で使っていた)今までの芝1600mの様なコースがなくなり、乗りやすくなった印象です。タフなコースですから、レースが面白くなりそうですね」

●四位騎手
「直線が長く言い訳の出来ないコースになりましたね。紛れもなく強い馬が勝つコースになったとも言えるでしょう。」

●内田浩一騎手
「前の阪神よりもコーナーがゆるやかで乗りやすいですね。府中は直線に入ってから考えても間に合うくらい直線は長いですし、坂を上がってから1ハロンありますからね。新しい阪神はそこまで直線が長い訳ではないですし、単純に府中の逆回りではないですよ。レースの駆け引きは難しそうです。」

●飯田騎手
「3コーナーの奥が見た目以上に深いですね。コーナーが緩くて乗りやすいですから、審議も減りそうです。力のある馬が有利だと思いますよ。最初はみんな様子を見ながらレースをしますからスローペースになりそうですね」


各騎手の話を総合すると、コーナーも緩く直線も長く、実力馬が不利を受けずに力を発揮できるコースと言う事か。数多くのGIが行われる東京競馬場にも匹敵する最高の舞台ではないか。

その後、記者数十名と共にバスに分乗してコースを見て回りました。

ゴールまで474m!!

ゴールまで474m!!



リニューアル阪神競馬場の開幕は12月2日(土)。第1レースに、2歳未勝利戦の芝・外回り1600mが組まれています。どんな展開になるのか、タイムはどうなるのか、何もかも未知数ですが、それだけに楽しみでなりません。


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