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2005年11月3日、第5回・JBCは名古屋競馬場を舞台に行われた。徹夜組も登場し、朝から競馬場は異様な熱気に包まれた。1レースから大きな歓声が鳴り響き、ボルテージは上がる一方だった。

 「JBC実況中継」の放送は午後2時30分から。やはり名古屋に来れば、どて焼き、きしめん、串カツを食べなければ…。腹ごしらえをして、いざJBC!

来たぜ!名古屋競馬場<br />西日本で初めてのJBC開催!

来たぜ!名古屋競馬場
西日本で初めてのJBC開催!

   どて焼き

どて焼き



 まずはJBCスプリント。

 1番人気はブルーコンコルド。3連勝の勢いが初めての交流GIで爆発するか。久々のレースとなったメイショウボーラーも人気を集めた。衝撃のスピードを見せたフェブラリーSが記憶に新しい。東京盃を制した3歳馬アグネスジェダイも注目の1頭。地方馬では、地元のヨシノイチバンボシに期待が集まった。錦見調教師は「地元の方が馬が絞れるんですよ。調子は良いですね。なんとか上位に食い込んで欲しいですね。楽しみです」と語っていた。

久々のレース、メイショウボーラー

久々のレース、メイショウボーラー

   人気を分け合ったブルーコンコルド

人気を分け合ったブルーコンコルド



 レースはメイショウボーラーの逃げで幕開け。ブルーコンコルドは中団の位置取り。2周目3コーナー手前で動き始めたブルーコンコルドがグングン加速して4コーナーで先頭へ。他馬とは違う手応えで抜け出し圧勝。勝ち馬に気を取られていたら、9歳馬ハタノアドニスと同じく9歳馬ノボトゥルーが壮絶な2着争いに。結果、ハタノアドニスが2着となり大波乱。3連単39万円を超える配当となった。


【レース後の関係者のコメント】

1着 ブルーコンコルド(幸騎手)
「強い競馬でした。好位につけたかったのですが、少し位置取りが後ろになってしまいました。それでも3コーナーの勝負所の3コーナー手前では楽に動けましたし、4コーナーで先頭に並んだ時には勝利を確信しました。これからもこの馬でよいレースをしたいですね」

(服部調教師)
「この後は、年明けのガーネットSを使う予定です」

4着 メイショウボーラー(福永騎手)
「3コーナーで手応えが怪しくなりました。久々だったのが影響したと思います。これで変わってくるでしょう」

8着アグネスジェダイ(小牧太騎手)
「少し太め残りでした。折り合いはついていたのですが、あまり走る気を見せませんでした。まだ3歳ですから、長い目で見て欲しいですね」

GI戴冠の瞬間

GI戴冠の瞬間

   おめでとう幸騎手!

おめでとう幸騎手!




 最終レースがメインレースのJBCクラシック。単勝で2倍を切る人気となったのがサカラートだった。重賞3連勝中で前走も圧勝。人気も当然か。その他、GI馬のタイムパラドックス、ユートピア、パーソナルラッシュに、GIに手が届きそうなシーキングザダイヤ、ナイキアディライトと好メンバーが揃った。地元の馬ではちょっと勝負にならない雰囲気。

連勝中の勢いでGI勝利へサカラート

連勝中の勢いでGI勝利へサカラート

   多くのお客様の歓声に感動!

多くのお客様の歓声に感動!



 レースは、ナイキアディライトがゲート入りを嫌がって座り込むハプニング。馬体検査の結果、異常はなくそのまま発走。改めてスタートを迎えた。先手を取ったのはユートピア。ナイキアディライトはダッシュがつかずに控えるも、正面スタンド前を過ぎてから果敢に動いて、先頭に立った。ユートピアはこの時点で2番手に控え、3番手にサカラート。2周目3コーナー手前で地元のレイナワルツが内から先頭に並び掛け、大外を通ってタイムパラドックスも進出。直線に入るとレイナワルツが後続を離して先頭に立ち、場内は大歓声。「コジマー!」の声援が。しかし、ここから武豊登場。タイムパラドックスが勢い良く伸びて差し切り、4コーナーで後退したはずのユートピアがまた伸びてきて2着に。そして3着にレイナワルツ。

外からタイムパラドックス!

外からタイムパラドックス!

   またも武豊!<br />JRA松田博厩舎はJBCクラシック4連覇

またも武豊!
JRA松田博厩舎はJBCクラシック4連覇



【レース後の関係者のコメント】

1着 タイムパラドックス(武豊騎手)
「底力がありますよ。今日は出たなりでレースを進めようと思っていました。パドックでも返し馬でも元気があったので、体調は良いのだと感じていました。ゲートで待たされたのは、ベテランのこの馬には影響ありませんでしたよ。道中は外を回る競馬になしたが、余力は充分ありました」

2着 ユートピア(安藤勝己騎手)
「馬が嫌気を差すと困るので、ナイキアディライトに来られた時に下げざるを得ませんでした。でも気性は以前に比べて大人しくなっていますよ。右回りは左回りに比べると、やはりぎこちないですね」

3着 レイナワルツ(児島騎手)
「直線で(自分に向けられた)歓声は届いていましたよ。皆さんに夢を与えられたのではないかと思っています。向正面からの手応えが抜群だったので、他馬に挟まれない様に、3コーナー手前から仕掛けていきました。次につながるレースが出来たと思いますよ。ただ遠征は苦手なので、名古屋限定ですが」

4着 サカラート(秋山騎手)
「道中はずっと燃えていました。引っ掛かりっぱなしでしたからね」

9着 ナイキアディライト(石崎駿騎手)
「引っ掛かるどころか、道中は大人し過ぎたくらいです。だから、思い切って途中から動いていきました。一度ヘソを曲げると辛いですね」

 ニューヒーローが誕生したスプリント、実績馬が最高のレースを見せたクラシック。いずれも地方馬の活躍もあり、熱心に詰め掛けたファンの皆さんもきっと満足していたに違いない。

 初めての西日本でのJBC。

 改めてJBCの意義と面白さを再認識した一日となった。来年の舞台は川崎。きっとまた盛り上がってくれるに違いない。


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