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先月18〜19日の2日間、渡辺アナと一緒に北海道の牧場を取材に訪れた。毎週お送りしている競馬中継で皆様から募った『思い出の馬』に宛てた手紙を持っての取材だ。頂いた手紙に目を通していると、それぞれ思い出の馬に対する熱い思いがひしひしと伝わってきて、責任重大と感じながらの牧場めぐり。その時の模様を、写真を交えて簡単にお伝えしていきたいと思う。

現在のワンダーステラ、お腹にはコマンダーインチーフの子が

現在のワンダーステラ、お腹にはコマンダーインチーフの子が



かわいい顔をしているけど、現役時と比べてどうかな?

かわいい顔をしているけど、現役時と比べてどうかな?



写真撮影を終え、放牧地に帰るワンダーステラ

写真撮影を終え、放牧地に帰るワンダーステラ



今回インタビューに応じてくれた林喜久治さん

今回インタビューに応じてくれた林喜久治さん


まずは、神戸市の大野篤子さんから頂いた手紙を持って、97年桜花賞4着馬ワンダーステラを訪ねて、浦河にある林孝輝さんの牧場へ。現在の牧場主である林孝輝さんは、この時、馬に与えるりんごを採取しに出かけていて不在。今回はワンダーステラ生産時の牧場主だった、林喜久治さんが我々を迎えてくれた。

ワンダーステラは、今年不慮の事故で亡くなったワンダージョリー(4歳)を出産した後、中々子供に恵まれなかったそうだが、今年ようやく生まれた当歳がデヒアの牝馬。「なかなか良い体をしていて動きも良いから楽しみだよ。(ワンダー)レジスト、ステラと続いた牝系だし、この馬が母親達の分も競走で頑張ってくれそうだよ」と語ってくれた。

放牧地でのオグリローマン、我々に寄ってきてくれる

放牧地でのオグリローマン、我々に寄ってきてくれる



とにかく人なつっこくて可愛らしい

とにかく人なつっこくて可愛らしい



左、ではなく右の黒い馬がローマンの当歳

左、ではなく右の黒い馬がローマンの当歳



「この一族でもう一花咲かせたい」と語る稲葉裕治さん

「この一族でもう一花咲かせたい」と語る稲葉裕治さん


続いて、大阪市の藤原悟さんから頂いた手紙を持って稲葉牧場へ。あのオグリキャップを生産した牧場として有名だが、一時のブームも去り、今は比較的静かな生活を新居で過ごしているという稲葉裕治さん。写真でも掲載したローマンの当歳は、タバスコキャットの芦毛だそうだ。この馬が生まれたのが遅かったので、今年は種付けしていないとのこと。3年前にホワイトナルビーは大往生したが、現在の繁殖牝馬6頭は全てその系統。「自分の生産は、この血統で始まった。残りの生産人生も、この血統で頑張って、もう一花咲かせたいですね」と熱く語ってくれた。

翌朝は下河辺牧場へ

翌朝は下河辺牧場へ



インタビュー中、終始笑顔の下河辺俊行さん

インタビュー中、終始笑顔の下河辺俊行さん


17年振りの牝馬3冠を達成したスティルインラブ、残念ながら直前に行われたエリザベス女王杯での4冠はならなかったが、下河辺牧場代表の下河辺俊行さんは、終始笑顔でレースのことなど振り返ってくれた。そしてスティルインラブのお母さんであるブラダマンテについてももちろん伺ったが、今年の当歳はテイエムオペラオーの産駒「中々良い馬だよ、ビッグバイアモンと血統的には近いし、順調に育っているね」とのこと。そして現在お腹の中には、アグネスタキオンの子供がいるそうだ。

災害で崩れてしまった橋(左は新たに作られたもの)

災害で崩れてしまった橋(左は新たに作られたもの)



木はなぎ倒されたまま

木はなぎ倒されたまま



河川の周囲は惨劇を物語る、いまだに濁流だ

河川の周囲は惨劇を物語る、いまだに濁流だ



崩れたままの民家

崩れたままの民家



今年は台風、地震と災害に見舞われ続けた北海道の馬産地。太平洋沿いは比較的被害も少なかったようで、ほとんどがすでに復旧しているとのこと。ところが、少し内陸に入ると、そこはまるで別世界。増水したと思われる河川の周囲は本当に悲惨、いまだに木はなぎ倒されたままだし、崩れた民家もそのまま残っていたりする。そして道路までえぐられてしまった跡が随所に残っている。自然災害の恐ろしさを、目の当たりにした瞬間だった。


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