２２日、今シーズン初めて、秋冬物のスーツを引っ張り出した。我が家のある埼玉県の某所は気温１５℃。風が強くてかなり冷え込んだ。思えば先週の木曜日までは８月以上の暑さで、夏バテしていたのだから、あまりに急激な変化だ。昼頃の新幹線で盛岡に向かったのだが、北に向かうにつれ青空は広がり、終着駅に近づくと岩手山が目に飛び込んできた。山肌の様子までわかるくらい、くっきりと見えた。

盛岡は気持の良い青空

盛岡競馬場に行く途中で気温が表示されていて１６℃と表示されていた。日差しがあるので、埼玉よりはるかに暖かい。実に気分が良い。最終レースであいさつ代わりに馬券を外した後、岩手代表のグランドピアノの取材をしに、菅原右吉調教師を訪ねた。
グランドピアノは父グランドオペラ、母イズミプリンセス、母の父ピットカーンという血統の牡３歳。デビューから村松学騎手が手綱を取りつづけ、７月、岩手のダービー・不来方賞を６馬身差で圧勝した。ユートピア、ビッグウルフといった中央の強豪相手にどんな競馬をしてくれるのか。地元ファンならずとも気になるところだ。

グランドピアノについて菅原右吉調教師
『不来方賞は逃げに転じた分が良かったのかもしれませんね。特に逃げにこだわっているわけではないのですが、ちょうど行く馬もいなかったのでジョッキーが考えて逃げたんだと思います。ここまで走るとは思わなかったし、正直びっくりしています。
　春先はちょっと体調を崩したのですが、尻上がりに調子が上がってきました。このままダービーグランプリに行ってくれればと思ったのですが、８月終わりに急に暑くなったので、体調を崩してしまい、使いたかったサラブレッドチャレンジカップにも使えませんでした。それでも、ここ１週間は涼しかったこともあり、だいぶ回復してきました。
　中央のペース速いと思うけれど、自分のペースを守っていればそこそこ頑張ってくれると思う。先に行く分、１枠１番も良いのではないでしょうか。地元は今年弱いと言われているので意地を見せたいですね。』

１週間前に電話でお話を伺った時に比べて、話し振りが明るくなった印象のある菅原調教師。きっとグランドピアノの回復力に手応えを感じているのだろう。

ユートピアとビッグウルフとの３度目の対決が焦点となるダービーグランプリ。ここまで１勝１敗、３度目の対決で軍配が上がるのはどちらか？明日の盛岡１０R。１６：０５に戦いの火蓋は切って落とされる。もちろん、盛岡、水沢、高崎、笠松の地方勢の頑張りにも注目したい。

放送に向けて着々と準備が進む

ラジオたんぱでは、ダービーグランプリ実況中継を２３日、１５：３０〜１６：３０までの１時間。ラジオたんぱ第１放送、デジタルたんぱ５０１、BSC３００ｃｈで放送致します。また、競馬実況ホームページではレースレポートの他、実況が有料ページでお楽しみいただけます。乞うご期待！

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