岩手は来る春に備え、降る雪と寒さにじっと耐え忍ぶ季節です。競馬場には既に春のデビューを目指して２歳馬が入厩していますが、来る馬あれば去る馬あり。岩手から全国のダート競馬を牽引してきたトーホウエンペラーとのお別れの時が来てしまいました。

１月１１日・土曜日、雪の降りしきる水沢競馬場で、２００１年東京大賞典、２００２年マイルチャンピオンシップ南部杯を制したトーホウエンペラー号の引退式が行われました。

トーホウエンペラーの横断幕

パドックでのトーホウエンペラー、まだ元気一杯！

交流重賞でいつも見られたトーホウエンペラーの横断幕が掲げられ、「引退」という事実への寂しさは感じましたが、当のトーホウエンペラーは東京大賞典後まだ２週間しか経っていないためか、本当に引退するの？と感じるぐらい元気。ホームストレッチでの走りは素軽く、スタンドからも引退を惜しむ声が多く聞かれました。今後は北海道・アロースタッドで種牡馬生活に入るとのことです。

まだ走れるぞ！ゼッケンは０２南部杯優勝時の「１０」

トウケイニセイ〜メイセイオペラ〜トーホウエンペラーと受け継がれた岩手のエースの座。
この１年間、ＪＢＣをはじめとして、熱心な競馬ファンに支えられている岩手の競馬を見てきて、早く新しいスターが出現することを願わずにはいられません。

みちのくレース岩手競馬は４月の水沢開催から再び熱き戦いが始まります。


千葉四美調教師
「短かったね。１年で岩手の頂点に立ち、悩んで交流競走へ挑戦し、結果を出せて良かった。馬体がいいから、いい仔を出してほしい。第２のエンペラーを手がけたい」

菅原勲騎手
「一番印象に残っているレースは一昨年の東京大賞典。もう少し頑張れると思っていたから、（引退すると聞いて）ビックリした。第２の人生も頑張ってほしい」

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