生涯通算7153勝という偉業を成し遂げた佐々木竹見元騎手の名を冠した「佐々木竹見カップ」が28日、全国から名ジョッキー12名が参戦し、2レースのポイント制で腕を競い合った。
出場騎手は、JRAから柴田善臣騎手、武豊騎手、地方競馬(他地区)からは岩手・小林俊彦騎手、高崎・水野貴史騎手、金沢・蔵重浩一郎騎手、愛知・吉田稔騎手、兵庫・岩田康誠騎手、佐賀・鮫島克也騎手、そして南関東から浦和・見澤譲治騎手、船橋・石崎隆之騎手、大井・的場文男騎手、地元川崎・今野忠成騎手。以上12名、ジョッキーズグランプリに相応しいメンバーが揃ったと言えるでしょう。
浦和の見澤譲治騎手が8R(マイスターチャレンジ)1着、10R(ヴィクトリーチャレンジ)4着=総合ポイント74で優勝、2位は兵庫の岩田康誠騎手、3位は大井の的場文男騎手だった。
見澤騎手は表彰式後、「こんなメンバーの中で優勝できて大変うれしいです。200万円も本当にありがたいです。いい馬に恵まれましたし、今後の励みになります。佐々木竹見さんは現役時代からいつもボクなんかの人にも見澤さん、見澤さんとサンづけで呼んでくれるし、技術的なことを聞いてもキチンと教えてくれる気さくな素晴らしい人です。偉大な方の名前が付いたレースで勝てて、大変名誉なことです」と喜びを表した。
総合ポイントで4位に終わった武豊騎手(JRA)は「7153勝なんてすごい記録ですね。竹見さんは実生活のまじめさも騎乗技術の素晴らしさもすべてお手本です」と話してくれた。
レース当日の佐々木竹見さんをコメントと共に振り返ってみよう。
(1)11時頃 川崎競馬場へ向かうタクシーの中で
「イヤー、いい天気で良かったねぇ。昨日みたいな雨だったらどうなるかと思ったよねぇ。だって、JRAや全国各地から来てくれるんだから。馬場は良いほうがいいからねぇ」
(2)12時頃 川崎競馬場の控え室で
「お客さん多いかなぁ。多いといいなぁ」
(3)13時50分頃 ウィナーズサークルでの騎手紹介式を終わって
「イヤー、大した盛り上がりだったねぇ。ファンの熱気が伝わってきた。12人が揃うと壮観だねぇ。JRAの2人だけでなく、石崎(隆之)さん、的場(文男)さんにも拍手が多かったねぇ」
(4)第8R・マイスターチャレンジ競走終了後 検量室前で
「(このレースを勝った)見澤さんはエライよ。だって研究熱心だもの」
(5)第10R・ヴィクトリーチャレンジ競走終了後 ウィナーズサークルにて
「まず2競走とも良いレースでよかった。岩田さんもあまり見たことがなかったから楽しみにしていたけど、なかなか上手いもんだ」
(6)16時20分頃 表彰式終了後 控え室で
「みんなに勝って欲しいぐらいの気持ちだったけど、終わってみると、第1回としては本当に素晴らしいレースになったと思います。ファンや川崎競馬の人たちに本当に感謝したいです。何も言うことが無いくらい嬉しかった」
(7)17時30分頃 佐々木竹見カップ 関係者・ジョッキーとの懇親会を終えて
「第1回で売り上げ、お客さんの入りもとてもよかったので安心した。第2回、第3回とファンのためにドンドン盛り上がってくれるとうれしい」
自身の後輩となる多く騎手とファンのことをいつも気に掛けてくださる佐々木竹見さんの姿がそこにはありました。トップジョッキーの腕比べを是非とも生で見にきて下さい!