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少し厚い雲に覆われた盛岡市街。岩手山も白く霞んでしまいその姿を拝むことは出来ないが、正午頃の気温は22度。過ごし易い一日だ。じっくりとパドックで馬を観察し、冷麺と焼き鳥をビールで流し込むには最適の気温だ。
盛岡競馬場のダートグレードレース第1弾・マーキュリーCがいよいよ明日に迫ってきた。年々、レースのレベルが上がっているマーキュリーC。今年はJRAからビワシンセイキ、プリエミネンス、ディーエスサンダー、マンボツイスト、クーリンガーと強豪が参戦。迎え撃つ地元勢は6歳となり本格化を迎えたトニージェントが大将格だ。

近未来的な外観の盛岡競馬場

近未来的な外観の盛岡競馬場


テント売りの海産物に心惹かれる

テント売りの海産物に心惹かれる


アイスクリームも捨てがたい

アイスクリームも捨てがたい


村上実調教師は静かな闘志を燃やす

村上実調教師は静かな闘志を燃やす


トニージェントはパークリージェント産駒の牡6歳。3歳時は岩手のダービー:不来方賞を勝ち、ダービーグランプリでも3着。将来が期待されたが、その後、好走はするものの、なかなか勝ちきれないでいた。ところが、昨年、秋頃から本格化。桐花賞で2年5ヶ月ぶりの重賞制覇を果たすと、今シーズンはシアンモア記念を制す他、前走は船橋競馬場に遠征して、かしわ記念で4着と健闘。地元に戻って、それ以上の結果が期待されている。
レースを明日に控え、トニージェントを管理する村上実調教師にお話を伺った。

『今回は強い馬が揃っていますが胸を借りるつもりで頑張りたいですね。前走のかしわ記念はもう少しというところまで行きましたが、あのくらいのレースが出来ればいいと思います。今回は地元の走り慣れた馬場ですので期待しています。
 ここにきて馬に身が入ったし、良い感じになってきました。若い頃は先頭に立つとソラを使う傾向があったのですが、最近は真面目に走るようになって結果が出るようになってきました。
 かしわ記念の後はここ一本に絞ってきました。少し重めの感じの追い切りですが、この追い切りで絞れたと思います。重馬場は得意なので歓迎です。やはり力が入る1戦です。流れに乗ってレースをしてくれれば、必ずきっちり差し足を見せてくれるのがこの馬の良いところです。。馬が今絶好調ですし、いいレースをしたいと思いますので応援お願い致します。』

最初は控えめでしたが、インタビューで話している内に闘志が滲み出てきた村上調教師。手綱を取るのは、息子の村上忍騎手。親子で歓喜の美酒を味わえるのか注目だ。

★マーキュリーCの前日発売の人気上位

単勝
12番 ディーエスサンダー 2.3倍
10番 ビワシンセイキ   2.7倍
13番 トニージェント    6.7倍
 3番 プリエミネンス   7.1倍
 9番 マンボツイスト   10.9倍

馬複
3−10   4.4倍
10−12  4.6倍
3−12   7.5倍
10−13  11.7倍
1−10   13.3倍

馬単
10−12 4.6倍
10−3  7.4倍
12−10 10.9倍
12−3  12.1倍
10−13  14.9倍

『マーキュリーC実況中継』は、15時30分〜16時30分まで、ラジオたんぱ第1放送、デジタルたんぱ501、BSC300チャンネルで放送予定。どうぞ、お楽しみに!


せきれい賞のゴールの瞬間

せきれい賞のゴールの瞬間


歓喜のサクラティアラ関係者

歓喜のサクラティアラ関係者


ところで、今日のメインレースは、今年から全国交流の芝2400m戦に生まれ変わった「せきれい賞」。勝ち馬にはJRA天皇賞(秋)のトライアル競走への優先出走権が与えられる。
JRA京都2400mのレコードホルダーで現在は宇都宮競馬所属のサンエムエックス、アラジの日本での代表産駒ドラールアラビアン(大井)、昨年のこのレースの勝ち馬メタルカラー(高崎)など、多彩な14頭で争われた。
レースは、スローペースの上がり勝負となり、好位のインでじっくりと構えたサクラティアラ(盛岡)が切れ味を見せて接戦を制した。2着はタイキインフェルノ(水沢)、3着はオークファイヤー(水沢)で地元勢が上位を独占。


★レース後の関係者のコメント

1着 サクラティアラ 沢田騎手
『良いスタートを切れたので、良い位置でレースができたし、手応えもずっと良かった。向正面で皆が動いた時に迷ったけれども、追い出した時にどこかで前が開くと思い、じっと我慢した。直線に向いて残り100mでは勝利を確信しました。瞬発力が生きました。』

1着 葛西調教師
『まさか勝つとは思っていなかったので、この先の予定は考えていません。オーナーと相談してから決めますが、いまのところ、中央のレースは予定していません』

4着 サンエムエックス 内田利雄騎手
『4コーナーで外をまわしたのが失敗したね。でも芝は合うし、長い距離もやっぱりいい。いまのところ脚元(屈腱炎)は大丈夫です。』

5着 スキーウィズミー 鈴木啓之騎手
『今日は物見が酷かったし、僕もステッキを落としてしまったし散々でした。でもこれだけ走ってくれるのだから、芝が合うんですね。ぜひ、また来たいですね。』


まだ、全国交流となって1回目。今後定着してくれば、さらに豪華なメンバー集まる夏の風物詩となるのではないか。

尚、明日のマーキュリーCのレポートは、『ラジオたんぱ競馬実況ホームページ』(有料側)でのみ掲載致します。実況音声と共にお楽しみに!


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