阪神競馬場で毎週末の勤務をしている自分だが、毎週いるからこそ見えてくるもの、わかることが多々あって、あらためて勉強の日々だということを実感している。
その中に、「六甲おろし」というものがある。別に某球団の応援歌のことではない、阪神競馬場に吹き降ろす強風のことである。
先週の土曜日もそうだったが、1週前、フィリーズレビュー当日も、この「六甲おろし」は猛威をふるっていた。とにかく冷たい、強い風が、1コーナーから4コーナー方向に吹きまくるのである。この風、外で放送を続ける我々にとってもきついものだが、最後の直線にかけて、ゴールまで目一杯走るサラブレッドと騎手にとっても、かなり辛いものではないだろうか。
昨年の阪神大賞典当日も、やはり「六甲おろし」が猛威をふるっていたと聞いている。あのディープインパクトですら、最後は流していたとはいえ、上がりの600mで36秒8を要したことからも、いかに強い風であるかは容易におわかりいただけるであろう。この強風の影響は、馬券戦略を練る上でも、かなり重要なポイントになるのかもしれない。そんなこと、こちらに転勤してくるまで知らなかったし、全く考えたことも無かった。
あらためて、“経験”の重要さを感じる日々。そんな阪神競馬場の雰囲気を、実況アナとして、早くしっかり伝えられるようになりたいと思う。
そしてもうすぐプロ野球シーズンもスタート、僕は贔屓の球団も全く無い人間だが、せっかくこちらにいるのだし、甲子園のスタンドで、あのフレーズを聞いてみたいなと思っている。
毎日が楽しくて仕方のない関西生活、あらためて転勤という経験に感謝だ。
お知らせ: