阪神競馬場が大きくなり、芝の外回りコースが実況の一番のポイントになりますから、 開催が始まって、慎重に各馬の動きを見ていました。
11月6日に行われた試乗会でコースを初めて見た時には、「3コーナーもなんだこの程度の距離か、これならあまり心配すること無かったな」という気持ちだったのです。ジョッキーも馬に乗りコースを走りましたし、その動きを双眼鏡で見て馬の大きさがどれくらいに見えるかも確認もしました。
実際に私たちアナウンサーも向正面の1600メートルのスタート地点からゴールまで歩いてみたりして、まあこれなら実況も大丈夫とみんな思っていたのでした。
そして始まった開催。ワールドスーパージョッキーズシリーズやGIがあったりして激しい競馬が続いた事もあるでしょうが、3コーナーを過ぎた勝負どころで、馬が並んだ時に外の馬が
判別しにくいのです。
放送席は6階にありますが、もう少し高さがあれば見えるのでしょうが、今の高さでは、これからも外回りコースは苦労するのではないでしょうか。
しかしそれも少しずつ経験すれば慣れてくるでしょう。逆に内回りコースは、えー、今までこんな小さなコースでやっていたのという感じがしたのが不思議だったですね。
(藤田直樹)
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