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ゼンノロブロイが出走したインターナショナルステークスを実況しに英国のヨークに行ってきた。
 日本のチャンピオンホースとして臨んだゼンノロブロイはイタリアからの遠征馬エレクトロキューショニストのゴール前の強襲に屈して惜敗。日本で中継を聴いてらっしゃった方もそう思われたと思うが、本当に悔しい負けだった。

 レースの前日にコースを歩いてみたがグッド(日本なら重からやや重?)という発表より表面は硬い感触。芝も短く刈られていてスピードが出そうな馬場に思えた。ところが、実際のレースではどの馬も最後の直線ではジリジリとしか伸びず馬場に切れ味を削がれた印象。硬そうに見えた馬場も馬が走ると少し滑る感じだったようだし、平坦に思えたコースも微妙なデコボコが各馬の特に初経験の日本馬のスピードを殺してしったようだった。

 しかし、勝てた競馬だった。勝負は勝てる時には勝っておかなくてはならない。以前、サッカーの名プレイヤーだった釜本さんが「スポーツでは勝たないと反省はできない」とおっしゃっていた。勝ってこそ「あの時、こうしていれば」という話が現実と繋がるということだろう。今回そんな反省ができないことが本当に悔しい。

 一番悔しいのはオーナー、トレーナー、そしてジョッキーのはずだが、我々ファンも今回の敗戦を「惜しかった、良くやった、残念」などという言葉で片付けず、この悔しさを忘れないようにしたい。


(佐藤 泉)


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