お知らせ:

競馬実況web

先日、スポーツ紙の「テレビ週間視聴率ランキング」を読んでいたら、NHKの「大相撲中継」が20%を超える数字を記録していたので驚いてしまった。知らぬ間にスター力士でも現れたのかと、一瞬勘違いしてしまったが、理由は簡単だった。東京を襲った震度5の地震で「ニュース速報」を見ようと大勢の人がNHKにチャンネルを合わせたからだった。

 人気凋落に歯止めの効かない「大相撲」だが、貴乃花親方の提案で名古屋場所のマス席に2人用のマス席を用意したら大好評だったらしい。4人用のマス席はガラガラなのに対して、2人用の席はいつも一杯。そんなに人気があるのなら全部2人用にすればいいのにと、単純に考えてしまうが、収益面などの理由でそう簡単にはいかないらしい。

 先日の秋場所番付編成会議では、エストニア出身の力士、把瑠都(ばると)が十両昇進を果たした。協会側からは、金髪の大銀杏を「黒」に染めさせる可能性があるとの声が上がっているらしいが、いかにも伝統(?)を重んじる角界らしい話だと思った。でも、本当に相撲ファンはそんな事を望んでいるのか、いささか疑問に思ってしまう。

 かつての「輪湖時代」や先代貴ノ花の時代は、「大相撲中継」に熱中したものだ。プロ野球と共に大相撲はプロスポーツの花形だった。しかし、長くその人気に安穏としてきたスポーツ界は今、大きな転換期を迎えている。ファンのニーズに対応出来ない古い体質は、益々ファンと主催者との距離を広げてしまうはずである。相撲界に限らず、本当にファンが臨んでいること、魅力ある対戦が果たして何なのかをきちんと見極めないと、人気の「下降」は、まだまだ続くことになると思う。


お知らせ

お知らせ一覧