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後藤浩輝騎手が復帰してきた。3月12日、中山7Rで落馬。頸椎損傷で全治一ヶ月という診断だったが、まさに不死鳥のように蘇ってきた。

 落馬した直後、競馬場の救護所に駆けつけ容態を確認したところ、意識はあるが呼びかけに反応しない為、船橋市内の病院に搬送するとのこと。その後、馬場に叩きつけられたショックで一時心肺停止の状態であったという情報も入ってきた。これでは一ヶ月の療養も致し方ないと思っていたところ、3月20日、岡部騎手の引退式に参加している後藤騎手を見つけた。岡部騎手の乗った神輿の前で大団扇を振っているではないか。事情を聞こうと何度か電話をかけたが繋がらず、キツネに抓まれたような気分だった。

 ようやく連絡が取れたのが3月29日のこと。元気な声が電話口ではずんでいた。それで事情がわかったのだが、岡部騎手の引退式は一時的に外出許可をもらって出席したとのこと。なんとも義理堅い男だ。正式に退院したのは2日前の日曜日であった。それで水曜日には調教に騎乗したのだから常識を遙かに越えている。痛くても痛いと言わないのは騎手の世界では常識のようだ。「そうしなければ乗る馬がなくなってしまう」と彼等は言うが、まさに命を賭けて乗っている彼等のプレー。我々も襟を正して見ていきたい。


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