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ライブドアのニッポン放送株大量取得が大きな話題になっている。我々の業界が他メディアで話題になるのは情けないことだが本当に超久しぶりのことだ。

 10代のころ、僕たちの世代はラジオから聞こえるナイター中継に興奮し、深夜放送のパーソナリティの軽妙な喋りに笑い転げ、音楽番組でリラックスした時を過ごせたものだ。社会人になってからも通勤で聴くラジオは貴重な情報源となっているし、休日の昼はラジオを聴くのが大きな楽しみとなっていた。実際、ラジオが火付け役となって成功したイベントやヒットした映画、曲などがかつてはかなりあったように思う。

 だが最近、どうも新鮮な面白さを提供してくれるラジオ番組が減っているように思える。ラジオが魅力ある番組を作れなくなってきているのだろうか。ひょっとするとラジオの作り手がラジオを面白がっていないのかもしれない。実際、ラジオ局に勤めながらラジオは聴いてないと公言する人もいるしなあ。

 ラジオは基本的に音だけのメディアだ。その音だけの強みも忘れてはならないと思う。聞きたい情報を耳だけで受け取ることができる強み。目も手足もいらない。耳だけ空けてあれば情報が入ってくる。その強みを生かしたラジオ番組を多くの人に聞いてもらえればと思う。

 デジタル化が進んでも肝心なのはより多くの人に聴いてもらうこと。つまり面白い番組を作ることに尽きる。沢山の人に面白がってもらえればリスナーの力で更に面白い番組が作れることになる。

 たまにはラジオをじっくり聴いてください。特にラジオ局の経営者の皆さん。


(佐藤 泉)


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