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ドバイワールドカップミーティング、この世界的大イベント開催まで、いよいよあと2ヶ月を切った(今年は3月26日)。昨年、僕はドバイへ行かせてもらったが、あの時目の当たりにした光景は、今でも鮮明な記憶として残っている。ショッキングだったアドマイヤドンの惨敗、しかしその遥か前を行くプレザントリーパーフェクトとメダグリアドーロの一騎打ちには「凄いものを見てしまった」と心の底からの感動を覚えた。「競馬の仕事をやっているなら、一回は行っておいた方がいい」と諸先輩から言われていたドバイだが、実際に行ってみて、やはりその通りだと思った。今年は日本での観戦となるが、その行方には、もちろん注目していきたい。

今年のドバイワールドカップミーティングへのJRA所属馬の参戦は、現時点ではまだはっきりしていないが、東京大賞典でタイムパラドックスらを相手に好タイムで逃げ切った船橋のアジュディミツオーが、大一番のドバイワールドカップに挑戦する。地方所属馬として史上初、それも地方競馬のトップトレーナーである川島調教師、トップジョッキーである内田博幸騎手のコンビで、トップホースのアジュディミツオーがドバイ参戦という、これまでに無かったことが、いよいよ実現しようとしている。

既に新聞でも報道されているように、アジュディミツオーは2月23日、つまり本番の1ヶ月以上前にドバイに入りする遠征スケジュールが組まれている。今日(3日)、大井競馬場で川島調教師に話を伺ったが「追い切りも既に2本消化して、今月23日の出発に向けて、ここまでは順調に来ています。3月5日に行われる前哨戦を使うかどうかは、現地に着いてからの様子を見て、あらためて決めたいと思います」とのことだった。

「大井の2000mで、2戦続けて2分2秒6で走ったことからスピード能力は証明しているし、何よりこの馬は、持ち前の“先行力”が大きな武器になると思っています」とは、昨暮れ土砂降りの大晦日、取材に訪れた僕に対して、川島調教師が語ってくれた言葉。あのドンですら歯の立たなかった世界の壁は、高く険しいものかもしれない。しかし、その先行力を存分に発揮し、ナドアルシバの2000mを全力で疾走するアジュディミツオーの姿を、今年のドバイワールドカップでは思いっきり楽しみたいし、応援したい。


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