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レース後にジョッキーのコメントを取材していると「スローペースは分かっているが、行ってしまうと末脚がなくなってしまうので、行くに行けなかった」という話を良く聞くもの。ところが、見る方の立場からすると、どうも歯痒くて仕方がない。「何とかならないのか?」と言いたいところだ。また、「この馬の力は出し切れた」というコメントも良く聞く。確かに持っている力以上のものは出せないのは分かるが、だからといって何の抵抗もせず、強い馬の成すがままというのも面白くない。

 昨年12月のある金曜日、中山競馬場で競馬学校3年生の模擬レースが行われ、後藤浩輝騎手と小林淳一騎手もそのレースに加わって騎乗していた。その後、パトロールフィルムを見ながら細かいアドバイスを送っていた時に、そこそこソツのないレースをした生徒に対し、後藤騎手が「相手が強いからといって何もしないのでは競走の意味がない。どこかで相手にプレッシャーを与えないと、見ているファンは納得しない」と話すのを聞いて、素直に感心してしまった。騎手が皆こういう考え方をしてくれれば、競馬はもっと面白くなるだろう。


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