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アメリカのローンスターパーク競馬場では、いよいよ今週末ブリーダーズカップが行われる。なんと言っても注目は大一番のクラシック、日本から参戦する3歳馬パーソナルラッシュが、世界最高峰のレースでどれだけやれるのか、非常に楽しみだ。

春の段階では、3歳ダート馬トップクラスの中の1頭に過ぎなかったパーソナルラッシュだが、復帰戦のエルムSで打倒アドマイヤドンの筆頭格と言われたウインデュエルら古馬を一蹴(実況していて正直ビックリ)。続く盛岡・ダービーグランプリ、あそこの2000mで、いくら脚抜きが良かったとは言え、まずお目にかかることができない破格の2分2秒8(通常古馬でも2分5秒台)で9馬身差の圧勝。ユニコーンSまでの同馬とはエライ違い、わずかな期間でもの凄い変貌を遂げたものである。

今年のBCクラシック、昨年の覇者プレザントリーパーフェクトが不動の大本命だというが、僕はこの馬の強さを、春にドバイで見てきた。フリートストリートダンサー(昨年JCダート優勝馬)とメダグリアド―ロ(昨年BCクラシック2着馬)を行かせて3番手追走、直線で早々にメダグリアド―ロとのマッチレースに持ち込み、長い追い比べの末に競り勝ったあの強さ。日本の王者・アドマイヤドンらの大惨敗にショックを受けながらも、目の前で前年のBCクラシックのゴール前と同じ光景を見られたあの瞬間、「凄いものを見てしまった」と素直に感動したことを憶えている。

これだけの強者を相手に(他の馬だって相当強いだろうし)、いきなり勝てるほど甘くないことは百も承知。しかし、だ。プレザントリーパーフェクトはこの時3番手から前を見ながら競馬をしていたように、控えて競馬をすることができるタイプ。もしパーソナルラッシュが、プレザントリーパーフェクトより前で、ここ2戦のように、スムーズに外2〜3番手を追走できたなら、上位に食い込むチャンスもあるのではないだろうか?と僕は密に期待している。

海外競馬情報に目を通していると、今年のBCクラシック、逃げ馬はロージズインメイという4歳馬ただ一頭で、控えて競馬をするタイプが多いメンバー構成のよう。枠順もロージズインメイ(6番)より外の8番なら被されずにすみそうだし、モーニングライン(主催者発表の予想単勝オッズ)で大穴51倍の低評価も厳しいマークを受けずに済みそうで何より。馬の調子も良いようだし、鞍上はあのL・デットーリ騎手、何かが起こって不思議無い!と、期待せずにはいられない。

日本でも注目の天皇賞(秋)が行われる今週末だが、パーソナルラッシュのアメリカでの健闘を、遠い日本からひらすら祈り、好結果を待ちたいと思う。


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