今月から上村騎手がレースに復帰した。今年１月、目の異常を訴えて戦列を離れて以来の騎乗だった。

　本人の話では目に異常を感じたのは去年の札幌開催でのこと。昨年末には視界がまるでガラスが曇ったような感じになり年明けに診察を受けたところすぐに入院、手術となったそうだ。眼に黒点ができるという奇病はなかなか完治せず、結局４度の手術でようやく回復へのメドが立ったという。

「もう騎手としてはダメかと思ったこともありました」という上村騎手。６月の最後の手術から２ヶ月経った８月には調教に騎乗。それからは比較的順調に回復したようで、久々の騎乗を終えての表情はとても明るかった。

　長い入院の間はずっとベッドの上での生活となりウエートトレーニングも全くできず、減量苦どころか自慢の筋肉ムキムキの身体は痩せ衰え復帰戦の体重は４３キロにまで落ちていたという。

「まだ頭で考えているのことに実際の身体の動きが付いて行ってないんです」ということだが、これから徐々に騎乗数を増やしレースの最前線で活躍して欲しいものだ。


（佐藤　泉）

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