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先日、来春公開予定の映画「シービスケット」の試写を見てきた。いやいや、面白い。とても面白い。みんな見るべきだ。

 主人公の騎手の親友の天才騎手を演じている現役騎手ゲイリー・スティーヴンスがいい。特にシービスケットとウォーアドミラルとのマッチレースのシーンは最高。今までにないカメラアングルで馬と騎手を捉えていて、構図でいうと漫画家やまさき拓味さんが描くレースシーンのように迫力満点。原作のレースシーンもいいんだが、やはりホンモノの映像は迫力がある。

 アメリカが不況のどん底にあった時代に底辺から這い上がろうとする人々に大きな夢を与えた馬シービスケット。競馬場に溢れる大観衆にシービスケットが迎えられるシーンでは思わずジーンときてしまうはずだ。
 役者もトビー・マグワイア、ジェフ・ブリッジス、クリス・クーパーとみんな適役を得てそれぞれ輝いている。アナウンサー役のウイリアム・メイシーもいい味出してるし。見るべし。

 映画はかなりフィクションの部分が多いが、原作となったローラ・ヒレンブラントのノンフィクション(邦訳はソニー・マガジンズ刊)には馬主、騎手、調教師、それぞれの人生が独立した物語になりそうなほど興味深い話題満載。ただ、満載すぎて膨大なページ数になってしまっているのが難点と言えば難点だ。
 分厚い本は一気に読むに限る。一気に読むには映画を見て面白さのエッセンスを味わってからのほうがいいかもしれない。


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