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先月末に3期にわたるスタンド改築工事が竣工した東京競馬場に行って来ました。

 京王電鉄府中競馬正門前駅を出ると後は一直線に屋根付きの橋を渡って遂に完成した「フジビュースタンド」へ入ることができます。フジビュースタンドとメモリアルスタンドとの間にあった段差もなくなり移動は快適になりました。

 新装なったスタンドへ向かう橋の入口横(京王線の駅前広場)には馬の像が悠然と立ってファンを迎えてくれます。

 橋の途中の入場ゲートを過ぎると右手にパドック、左手に旧オークススクエアが新装されたローズガーデンが見えます。ローズガーデンは噴水から流れ出た水が川を作り、その横には馬が放牧されている優雅な風景。ローズガーデンを巡る道はダービーロードと名づけられ、外縁に歴代ダービー馬の優勝パネルを見ることができます。

 ダービーロードでは22日(日)の最終レース後に行われる引退騎手による「ジョッキーマスターズ」競走に出場する岡部幸雄さんのインタビューが行われました。夥しいカメラの放列を前に岡部さんは「勝つとか負けるとかそんなこと以前の問題だね。準備も全然だし、他の人に迷惑をかけないようにするのが大変だよ」と現在の心境を語って
くださいました。

 桜が散り始めた東京競馬場は21日のグランドオープンを前に内装工事の最後の仕上げの真っ最中。大型映像装置を備えたイベントスペース「イーストホール」が新装なったスタンドのひとつの目玉。そのホールの上の3階に新規に出店するコンビニエンスストア「サークルK」では商品の陳列が始まっていました。

 その下の2階にはATMコーナーもオープン。金曜日にお金をおろすのを忘れてももう安心。

 一期工事部分も一部改装工事が行われ、8階の貴賓室の天井照明には紙幣に使用される技法「黒透かし」の柄で見事な文様が描き出されています。この和紙の技法は紙幣製造にも関わることから財務省の許可が必要とされ原則としては不可能とされているものです。

 馬場の内側から見るスタンドはまさに壮観。3期に渡る工事で繋がった「フジビュースタンド」の長さは375.7メートル。隣のメモリアルスタンドの102メートルを加えると400メートル近い長さになります。

 競馬場のおみやげ品もバラエティに富んでいます。疾走する馬が刻印されたどら焼き「うまドラマ」、蹄鉄の絵とTOKYOの文字が刻まれたお饅頭「東京優駿まんじゅう」、黒胡麻を使った洋風和菓子で縁起もの(?)の「かちがらす」。馬券で損をする前に買っておくのが正解でしょうか。

 とにかく、21日のグランドオープンが待ち遠しい東京競馬場です。


(レポート:佐藤泉)


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