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JRAは東京六本木事務所で記者会見を開き、日本中央競馬会競馬試行規定を一部改正し、競走馬の判別を目的としたマイクロチップを導入することを発表した。

 導入されるマイクロチップは乳牛やペットの犬猫の判別にも使用されているもので、北米南米地区以外の主要先進国で既に競走馬にも導入されているもの。
 固有のデータ(15桁の番号)が書き込まれた直径2ミリ、長さ14.6ミリの小さな集積回路(IC)チップを体内に埋め込み、専用の読み取り器で番号を読み取ることになる。
 安全性が高いことから様々な動物に利用され、同一の番号が存在せず、改ざんも不可能なことから確実で信頼性の高い識別が可能となる。

 ICチップの埋め込みは競走馬の生産者から依頼を受けた獣医師によって行われ、日本軽種馬登録協会による血統審査の際、また競馬主催者による競走馬の登録の際に確認されることになる。埋め込みは専用の注射器で行われ、首筋の左側、タテガミの生え際から約5センチ下に入る。(ペットなど小型動物では皮下の浅い場所に入るが、競走馬ではチップの動かないやや深い部分に埋められる)

 マイクロチップによる判別は種牡馬、繁殖馬となってからの種付けの際、セリ市場、競馬場への入厩、競馬当日の装鞍所に入った際などさまざまな場面で活用される予定。

 規則の改正はJRAのみにとどまらず、日本軽種馬登録協会、地方競馬全国協会でも同時に行われ、2007年以降に国内で生まれた競走馬にはこのマイクロチップの埋め込みが必要となる。

 英国、アイルランドでは1999年の産駒からマイクロチップの埋め込みが行われており、日本で走っているアサクサデンエン、コンゴウリキシオーなどはマイクロチップが埋め込まれた状態で輸入され競走を続けている。


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