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 22日(日)に京都競馬場で行われるマイルCS(GI)に出走予定のモーリス(牡4)について、、堀宣行調教師のコメントは以下の通り。

・毎日王冠の回避とその後の調整について
毎日王冠はあくまで前哨戦という位置づけでしたので、1ヶ月前に予定通り入厩して、調整していく中で、背腰の痛みから歩様が硬くなってきました。工夫しながら競馬には持っていける状態でしたが、使った後にさらに悪くなるということを考え合わせて回避させていただきました。
その後は、治療を施したのはもちろんですが、その段階で少し調教を緩ませて休ませられましたので、それによって回復して、その後も時間をいただきまして、このレースに向けてしっかり仕上げてくる形で、当初の予定とは変わってきましたが、オーナーの理解によって立て直しができたかなと感じてます。

・今日の追い切り
今回は前回のレースから間隔が開いていますので、通常よりも早めに仕上げてきたという形で、先週までで充分、調教量としては仕上がってるな、と感じていたので、久しぶりに騎乗するジョッキーに馬の状態を把握してもらって、ゲートも含めて、競馬に向けてのイメージを作ってもらおうというのが狙いです。

・上半期は4連勝でGI制覇。この馬の成長について
安田記念の前までは比較的折り合いに注意しながらというレースが続いていまして、もう一歩進められるな、という手応えを感じていましたが、GIの舞台で馬もジョッキーも非常に満足いく形でハイペースの中で、しっかり好位から競馬できて、いろんな展開を含めて、対応できたのは大きいな、と思っています。

・さらにステップアップするためには
ゲートにウィークポイントがあるのですが、それを含めたメンタル面のコントロールがこの馬にとっては今後、一番の課題になるかな、と思っています。

・京都コースへの適性、関西圏への輸送について
コース適性は1レース1レース展開もメンバーも違いますので、なんとも言えない部分も大きいのですが、以前も走って結果も出てますから心配はしてません。輸送に関しては、関東本場でも馬体重を減らす馬なので、間隔が開いていることと合わせて、体を減らさずに平常心でいけるかどうかが、レースで結果を出すポイントではないかと思っています。

・距離適性について
血統的にはもう少し長い距離も選択肢が出てくると思うのですが、毎日王冠が使えていればゲートも含めて、馬の使った後の状態もありますけれども、マイルCSか香港ということで、天皇賞・秋は予定にありませんでした。コースレイアウト的にゲートに難があるこの馬には、まだ少し早いかな、ということです。
香港カップに関しては、香港マイルに強い馬がいるということがひとつ、香港はゲートボーイをつけられますので、ゲートにたいしての不安を払拭できるという意味では、初の2000mにいい舞台だな、という判断です。ただ、毎日王冠からのローテーションが組めませんでしたので、今回はマイルCSを使った後に香港を使うか考えて、距離を考えていこうと思っています。

・展開、枠順について
いろんな状況に対応できるようになってきています。枠順、相手関係、馬場状態が勝敗に大きな影響を与えると思いますし、いろんな選択肢が取れるようになっているので、ジョッキーに任せて心配ないのではないかな、と思っています。

(取材:山本直)

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