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 12月2日(日)に中京競馬場で行われる第19回チャンピオンズカップ(GI)に出走を予定しているケイティブレイブ(牡5、栗東・杉山晴紀厩舎)について、鞍上の福永祐一騎手のコメントは以下の通り。

(最終追い切りに跨がっての感触は?)
「先週はCウッドチップコースで追いました。想定していたよりも速いタイムが出てしまいました。今週は少し軽めな感じで、だいたい55秒ぐらいのイメージで、最後サッと伸ばすような追い切りをイメージしていました。しかし、今週も速くなってしまいました。
状態はもちろん良いのですが、ストライドが伸びた感じがします。私はずっとこの馬に乗せてもらっています。競馬もそうですが、調教でも、前の目野厩舎の時から乗っていました。それでもタイムの感覚が、この2週少し崩れているので、ストライドが伸びたのかもしれません。
良いのではないでしょうか。ストライドが伸びているということは、体の使い方が良いということなので。前走も良いコンディションでしたが、大幅に上がっているということはないでしょうが、維持しているという感じでもないですね。前走時かそれより良いぐらいの状態で、動ける状態で臨めるのではないかと感じます」

(どこに成長を感じるか?)
「心身ともにずいぶん成長したなと思いますが、まず体の面で言うと、年齢的なものもあると思いますが、競走馬として良い体になってきたなと思います。走るバランスなども含めて、以前はもう少し前のめりな感じで、前重心で走っていましたが、そこのバランスが変わってきた感じはします。
精神面で言うと、私が最初に乗せてもらった時は極端な逃げ馬でした。そんな感じでも勝っていたので、かなり高いポテンシャルは感じていました。私自身、極端な逃げ馬があまり好きではないと言ったら変ですが、ムラが出てしまうなと思っていました。逃げ一辺倒の馬よりは、ある程度いろいろな走りができる中で逃げを選べる馬になったら、もっと安定して良い結果を出せるのではないかという思いは持っていました。それは前の目野厩舎の時に目野調教師にも伝えていました。今でこそ自在性が武器みたいに言われていますが、一番自在性がなかった馬でした。2番手でもムキになって脚が溜まらないような馬でした。やはり帝王賞のスタートで躓いて、差す形で勝てたということは非常に大きかったと思います。あれをきっかけに、いろいろできる馬になるのではないかという思いを持ちました。それは一朝一夕にできるものではないので、結構時間はかかりましたが、2走前の船橋での競馬を、あのような形で勝つことができた時に、これで試すことはないなと思いました。戦法、脚質に関しては、いじるところはないと思いました」

(前走のJBCクラシック1着を振り返って)
「あの馬の価値をすごく高める1勝だったと思います。JRAの舞台であまり大きな実績を出せていなかったので、レース前は不安視されていた面もありましたが、私自身は、全然心配していませんでした。というのも、去年同じ京都の1900mを走っているのですが、あの時は大外枠が当たって最初は逃げることができなくて、途中から引っ掛かって先頭に立って、後ろを離して最後失速しての5着という競馬でした。その時は1分56秒台で走っていました。全然問題ないと思っていました」

(今回のレースに向けて)
「左回りは走っている馬ですし、重賞も勝っている馬ですから問題ないと思います。坂ですが、やることは変わらないので、大丈夫だと思って乗ります。去年も4着と走っているコースです。去年は最内枠が当たって、逃げ馬の後ろでした。そもそもあのような競馬もできない馬だった中で、4着と健闘していました。そこからは自在性も身に付けましたし、当然去年よりは良いパフォーマンスを発揮できる状態であることは間違いありません。何も心配はしていないです。
今年の3歳馬はダートのレベルが高いですし、いずれはこの世代の馬が、ダート界を牽引していくのだろうと思います。今は群雄割拠というか、まだそういう状態だと思います。強力な馬を相手にする上でも、前走京都で行われるJBCは負けられない思いでいました。自信を持ってぶつかっていける状態だと思います。
(戦法は)何も決めていないです。ペースに合わせた位置取りで、あの馬が一番力を発揮できるリズムで走らせてあげたいです。
やはり大柄な馬で、ストライドもさらに大きくなっているので、あまり窮屈な走りはさせたくないという思いもあります。極端な内枠はできれば欲しくないですが、当たった枠で考えます。そんな感じで(自分自身も)ダービーを勝てたので。
ドバイに関しては、転厩した際に杉山調教師と話をする機会がありました。自分の方からドバイにチャレンジしてほしいという旨は伝えました。それが何でかと言うと、大井競馬場で良績を残しているのですが、大井の馬場は雨が降ると少し粘土っぽくなるのです。その時の走りが返し馬からずいぶん良かったので、一度、ドバイに限らず、アメリカ的なダートにチャレンジできるなら、させてみたいなという思いがありました。そこは杉山調教師に伝えて、杉山調教師もオーナーも、その辺は考えて下さっています。そのためには、日本で結果を出さなければチャレンジもできないわけですから、チャレンジする資格は持っているのかなと思います。どうせ行くなら日本の大将格として挑戦できれば良いなと思いますので、何としてもここで良い結果を出して、日本代表の座を掴み取ることができれば良いなと思っています」

(取材:米田元気)

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