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6日(水)、良馬場の川崎競馬場で行われたダートグレード競走の第26回スパーキングレディーカップ(JpnIII・1600m 出走10頭)は、逃げたサルサディオーネの2番手に構えたショウナンナデシコが直線で抜け出し、迫られながらも押し切って圧倒的人気に応えた。勝ちタイムは1分41秒1、騎乗した吉田隼人騎手は2018年のリエノテソーロ以来4年ぶり2度目のこのレース制覇となった。

外から差して来た3番人気レディバグ(JRA)がクビ差で2着、さらに2馬身1/2差の3着に大井のサルサディオーネが逃げ粘った。4着には7番人気のアールロッソ(船橋)、5着には転入初戦のグランパラディーゾ(大井)が続いた。

勝ったショウナンナデシコは父オルフェーヴル、母ショウナンマオ(その父ダイワメジャー)という血統の5歳牝馬で、JRA栗東・須貝尚介調教師の管理馬。通算成績は22戦9勝(うち地方5戦4勝)、3月のエンプレス杯、4月のマリーンカップ、5月のかしわ記念(JpnI)に続いてこれでダートグレード競走4連勝となった。

<レース後の関係者のコメント>
1着 ショウナンナデシコ(吉田隼人騎手)
「(58キロを背負っていて)やはり最後は詰め寄られる所もありましたし、脚は鈍ってはいなかったのですが危ない所でした。逃げる馬(サルサディオーネ)も力がありますし、見ながら行きました。道中の流れは丁度良いくらい、と感じていました。前回から3キロ増えていてさすがに最後は苦しそうになりましたが、それでも勝ち切ってくれたので、素晴らしいなと思います。(勢いが止まらず)このまま頑張って行ってほしいですね。秋にはまた大きいレースもあるので、それに向けてショウナンナデシコと僕も頑張っていきますので、応援よろしくお願いします」

1着 ショウナンナデシコ(須貝尚介調教師)
「雨の予報で道悪になってほしくなかったので、この馬場でやれて良かったです。大外枠で、行く馬が一番内にいたので、それを見ながら青写真通りの競馬でした。2着馬は上手く走っていましたが、ナデシコも斤量があっての着差でしたから安心して見ていられました。秋のことは馬の様子を見ながら決めていきたいです。屈腱炎で1年ぐらい休んでいるので、脚のケアが大変ですが、重賞でこれだけのパフォーマンスを見せてくれて感謝しています。ファンも増えているようなので、これから応援してあげて下さい」

2着 レディバグ(戸崎圭太騎手)
「イメージ通りの競馬でしたが、道中は促しながらでした。最後の脚は良いものを持っているので、それに賭けていましたし、しっかり伸びてくれました。勝った馬が強かったです。この馬も調子が良かったですし、この馬の走りはできたと思います」

3着 サルサディオーネ(森泰斗騎手)
「勝ち馬のプレッシャーがあってきつかったです。ハイペースでしたし、マンマークされましたからね。58キロも辛そうでした。多少気難しい感じはありましたし、初めての騎乗で乗るのが難しかったです」

3着 サルサディオーネ(堀千亜樹調教師)
「よく頑張りました。スタートしてからの反応がもう一つでした。58キロはきつかったですし、今日はモタモタしていましたが、3着に残ってくれたので、これで良しとして下さい」

4着 アールロッソ(町田直希騎手)
「1600mでも競馬をしてくれました。ゲートの中でうるさくてスタートで出負けしてしまいました。4コーナーで上手く捌ければ良かったです。それでも最後まで脚を使ってくれました。これからも楽しみです」

5着 グランパラディーゾ(御神本訓史騎手)
「あの手応えなら、もうひと踏ん張りしてほしかったです。理想のレースはできました。レースが上手いので南関東同士ならメドが立つのかなと思います」

6着 レーヌブランシュ(松山弘平騎手)
「ゲートをしっかりと出て、良い所で流れに乗れました。しかしペースが緩むことがなかったですし、マイルは忙しく感じました」

(取材:米田元気)

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