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7月12日(水)、大井競馬場(曇・良)で行われた第25回ジャパンダートダービー(JpnI・ダート2000m)は、地元大井の1番人気ミックファイアが勝利し、羽田盃、東京ダービーに続く南関東3冠を達成した。御神本訓史騎手とのコンビで、2001年のトーシンブリザードに続く史上2頭目の無敗での南関東3冠となった。現行の南関東3冠として実施するのは、今回が最後となった。

道中、中段の外目を進んだ1番人気のミックファイアは、最後の直線で先に抜けだして後続を一旦突き放したJRAのミトノオーを残り100m手前で交わし、末脚を伸ばして2着に2馬身1/2差をつけて無敗の3冠を達成した。勝ちタイムは2分4秒6。

2着は最後の直線外から追い込んだ6番人気のキリンジ(JRA)、逃げて直線では一旦後続を突き放した3番人気ミトノオー(JRA)がクビ差の3着だった。

さらに3馬身1/2差の4着に2番人気ユティタム(JRA)が入り、5着にオーロイプラータ(JRA)が入っている。

勝ったミックファイアは父シニスターミニスター、母マリアージュ(母の父ブライアンズタイム)の3歳牡馬で、大井の渡邉和雄調教師の管理馬。通算成績は6戦6勝となった。

<レース後の関係者コメント>
1着 ミックファイア(御神本訓史騎手)
「もう最高ですし、もう今は言葉が見つかりません。パドックから返し馬にかけても非常に落ち着いていましたし、雰囲気はとても良かったです。前の方につけたかったのですが、内と外からプレッシャーがかなりきつくて、思いの外、後ろになってしまったのですが、でもあきらめずに馬も気持ちを切らさずに最後まで走ってくれたので本当に感謝しかありません。

羽田盃やダービーと、道中のペースも違い、道中手ごたえはあまり良い方ではなかったのですが、それでも馬が先ほども言ったように気持ちを切らさずにいてくれました。なんとか4コーナーまでユティタムの後ろについて回ってこられたので、馬の気持ちが強かったと思います。

(場内の御神本コール、最高だったんじゃないですか)
応援していただけて感謝しかありません。今日のJRAのメンバーは、本当に超一流の馬が来ていたと思っていますし、そこをこの強い競馬で勝ち切ってくれたということは今後につながる光がかなり見えてきたと思うので、ますます期待してほしいなと思います。今日は暑い中そしてレース前は雨が降る中たくさんの声援をいただきありがとうございました。無事無敗の三冠馬にすることができたこと、本当に皆さんのおかげだと思いますし、スタッフ、この場を用意していただいた主催者のみなさん、すべてのみなさんに感謝しかありません。これからもっともっと強いミックファイアが見られると思うのでまた応援していただけたらと思っています。今日は本当にありがとうございました」


(渡邉和雄調教師)
「本当に嬉しいです。東京ダービーの時には絶対負けてはいけないレース、という緊張感がありました。今日も緊張感はありましたが、チャレンジャーの気持ちで行こうと思っていました。(ゴール後の御神本コール)は嬉しかったですね。1990年のアイネスフウジンのダービーのナカノコールの時に東京競馬場にいましたが、地元(大井)で御神本コールを聞けるなんて思っていませんでした。

羽田盃と東京ダービーは2番手からで、揉まれる競馬をしたことがなかったですし、そういう展開になればと思っていました。ただJRA勢は強くて、思った展開にはさせてくれなかったので、道中は緊張しながら見ていました。正直4コーナーでは武豊さんの馬がセーフティーリードかな、と一瞬頭をよぎりましたが、御神本騎手も最後まで馬をしっかりと動かしてくれて、最後はねじ伏せてくれました。(先頭が)変わると思った時には本当に嬉しかったです。

この後夏は休ませてあげて、このレベルの馬、無敗の三冠馬に恥じないレース選択をしようと思います。今年はJBCも地元ですからそこを考えつつ、さらに結果が出るなら、チャンピオンズカップへ行けたら良いねとレース前にはオーナーと話していました。今日の勝ち方なら胸を張って言えるのかなと思いますし、この馬に相応しいレース選択をしてあげたいです」


2着 キリンジ(藤岡佑介騎手)
「2走ぶりに乗りましたが、返し馬からとてもコンディションが良いと感じました。大井の2000mは合っていると陣営とも話していましたし、期待以上にいい感じで走ってくれました。若さを残す中でこれだけのパフォーマンスを見せてくれて、いい競馬でした」

3着 ミトノオー(武豊騎手)
「前半力んで、掛かってしまったようです。ペースは悪くないと思いましたが、力んだ分最後にスタミナが無くなりました。前向きすぎるところが今後の課題ですが、能力はあります」

4着 ユティタム(川田将雅騎手)
「リズムの良い競馬が出来ました。3コーナーから進んで行かなかったのは、中間の暑さの影響があったかも知れません」

6着 ゴライコウ(幸英明騎手)
「最後は少し止まりましたが、道中の手応えは良かったです。今日はメンバーも強かったですが、前回乗った時より馬は良くなっていました。これからさらに良くなって来ると思います」


(取材:大関隼)

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