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30日(水)、曇・重馬場の大井競馬場で行われたダートグレード競走の第44回帝王賞(JpnI・2000m・13頭)は、道中5番手を進んだ4番人気のテーオーケインズが直線で内から鋭く抜け出して快勝、3連勝で初のビッグタイトルを掴んだ。勝ちタイムは2分02秒7。

3馬身差の2着には10番人気のノンコノユメ(大井)が後方から追い込み、さらにクビ差の3着に6番人気のクリンチャー(JRA)が入った。1番人気のオメガパフューム(JRA)は5着、2番人気だったチュウワウィザード(JRA)は6着、3番人気のカジノフォンテン(船橋)は10着と敗れて波乱の決着となった。

勝ったテーオーケインズは父シニスターミニスター、母マキシムカフェ(その父マンハッタンカフェ)という血統の4歳牡馬で、JRA栗東・高柳大輔調教師の管理馬。通算成績は13戦7勝(うち地方2戦1勝)、今年に入って名古屋城ステークス、前走アンタレスステークスと連勝して勢いに乗って挑んだ大一番で、一気に初のJpnIタイトル獲得を果たした。

<レース後の関係者のコメント>
1着 テーオーケインズ(松山弘平騎手)
「前走を勝った時と変わらず、いい状態でした。思った位置でしっかり折り合い、理想の競馬ができました。最後は鋭く伸びて、突き放して、強い競馬でした。強い馬を相手に、これだけ強い競馬をしてくれて、今後が楽しみです」

(高柳大輔調教師)
「能力はあると思っていましたし、ここで勝てて、ホッとしています。松山騎手と作戦を練り、いい位置につけていましたから、安心して見ていられました。今回は万全の状態で臨むことができましたから、こういう結果に繋がったのだと思います。まだ4歳、これからもっと良くなると思います。長く活躍することを期待しています」

2着 ノンコノユメ(真島大輔騎手)
「休ませて、フレッシュさが戻って来ていました。返し馬から雰囲気が良かったです。楽しそうに走っていましたし、よく頑張ってくれる馬ですね」

3着 クリンチャー(クリストフ・ルメール騎手)
「凄く良い競馬をしてくれました。ただ、外枠の分砂を被らずに運べたのですが、1・2コーナーと3・4コーナーで結構外を回る形になってしまいました。右回りは上手ですね。ずっと良い感じで直線は段々と加速しましたが、1着馬と2着馬はストロングフィニッシュしていました。でもこの先、GIでも楽しみな馬です」

4着 ミューチャリー(御神本訓史騎手)
「道中はちゃんとついて行けましたし、この馬の走りは出来ました。直線で少し窮屈になって脚を余した感じはありましたが、馬場と枠を考えれば、最善の騎乗はできたと思います」

5着 オメガパフューム(ミルコ・デムーロ騎手)
「スタートで進んで行かず、3・4コーナーでズブくなりました。でもいつもの事ですし、それでも長く良い脚を使える馬ですから大丈夫だと思ったのですが...」

10着 カジノフォンテン(張田昂騎手)
「思い通りに行きませんでした。ペースがきつかったとしても、ここまで負ける馬ではないのですが...」

(取材:中野雷太、大関隼)

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