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8日(水)大井競馬場(曇 不良)では、第26回東京スプリント(JpnIII ダート1200m)が行われ、JRAのダノンレジェンドが2番手から抜け出して完勝。1番人気に応え、重賞3連勝を飾った。

スタートでアルゴリズム(大井)が出遅れ。好ダッシュからシゲルカガ(JRA)がハナに立ち、二の脚でダノンレジェンドが2番手に。グレープブランデーが押して3番手、以下サトノタイガー(浦和)、ピエールタイガー(大井)と続いてノーザンリバー(JRA)、ドリームバレンチノ(JRA)は中団外め。4コーナーでシゲルカガが後続を離して直線へ。2番手からきっちり伸びたダノンレジェンドが残り1ハロンでシゲルカガをとらえて抜け出し快勝した。

勝ちタイム1分10秒6、勝利騎手はJRA・丸田恭介。

2歳秋の兵庫ジュニアグランプリ以来のダート重賞出走となった4番人気シゲルカガが粘って2着。接戦の3着争いは、3番人気だった去年の覇者ノーザンリバーが僅かに制した。5番人気グレープブランデー4着、地方勢は8番人気ジョーメテオ(浦和)が5着だった。2番人気ドリームバレンチノは6着。

ダノンレジェンドは父Macho Uno、母My Goodness(母の父Storm Cat)、牡5歳黒鹿毛馬。JRA栗東・村山明厩舎の管理馬。去年暮れのカペラSを12番人気で圧勝し重賞初制覇、前走で高知の黒船賞を快勝していて、きょうの勝利で重賞3連勝となった。通算成績20戦8勝。

<レース後のコメント>

1着 ダノンレジェンド 丸田恭介騎手
「本当にいい時にこの馬に乗せてもらっています。課題のスタートもクリアして、予想通りシゲルカガが行ってくれたので2番手で余裕を持ってレースが出来ました。大井の不良馬場は他の競馬場と違い、どんどん後傾ラップになるので、なるべく仕掛けを待っていました。馬自身はナイターと水の浮く馬場を少し気にしていましたが、しっかりと走ってくれました。自分の形に持ち込めば楽勝してくれるだけの能力がある馬で、僕の騎手人生のターニングポイントを迎えさせてくれるのではないかと思っています。これからもダノンレジェンドと僕で、いいレースを演出していきたいです」

村山明調教師
「断然人気に推されていましたが、丸田騎手がうまく乗ってくれました。目標にできる馬がいて、レースはしやすかったと思います。4コーナーで少し離された時は心配しましたが、丸田騎手がリズムを大事にして乗ってくれていたようで、しっかり前をかわしてくれました。もともと能力のある馬が、実力を発揮できるようになってくれました。これからは短距離路線一本でいきます。これまで、砂を被らせたりと可哀想なこともしましたが、砂を被らずに気持ちよく走らせればしっかり走ってくれるので、これからも頑張ってもらいたいです」

2着 シゲルカガ 勝浦正樹騎手
「一歩目はあまり速くありませんが、ダッシュがつくと速く、理想通りの競馬ができました。前走よりも更に良くなっているように感じましたし、今は本当に充実していると思います。スプリント路線でこれから面白い存在になってくれるのではないでしょうか」

3着 ノーザンリバー 蛯名正義騎手
「今日はこれだけ雨が降って、前が残る馬場になってしまいましたからね。この馬も脚を使ってくれていますが、届きませんでした」

6着 ドリームバレンチノ 岩田康誠騎手
「馬は落ち着いていて、レースでは勝ち馬の後ろにつけられましたが、追い出してからの反応が今ひとつでした」

(取材:山本直)

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