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競走馬のセリ市「セレクトセール2022」が、11日に続いて北海道苫小牧市のノーザンホースパークで行われ、2日目となる12日は当歳馬236頭が上場し、225頭が落札され、落札率は95.3%(昨年は92.6%)だった。落札総額は128億9250万円で、それまでの最高だった昨年(109億2300万円)を19億6950万円上回り、過去最高を記録した。1頭平均価格は約5730万円(昨年は約5128万円)となった。

12日の最高価格馬は、上場番号393番・シャンパンエニワンの2022(牡馬、父ドゥラメンテ)で、レッドホースが3億2000万円で落札した。また牝馬の最高価格馬は、上場番号353番・シーズアタイガーの2022(父エピファネイア)で、(株)NICKSが2億8000万円で落札した。

11日の1歳馬のセールと2日目を合計した上場頭数は469頭、うち447頭が落札され、トータルの落札率は95.3%だった。落札総額は257億6250万円、平均落札価格は5763万円となり、それぞれセレクトセールの過去最高を更新した。

主な落札者のコメントは以下の通り。

●NO・353 シーズアタイガーの2022
(株)NICKS
エージェント 竹内啓安氏
「成功しているエピファネイア産駒で、母系にあるスピード血脈も魅力でした。血統はもちろん、馬体、歩様も素晴らしく、今年のセレクトセール2日間で、1番の注目馬だと思いましたので、どうしても手に入れたかった馬です。先々はクラシックを狙えるような馬に育ってほしいと思いますが、競走馬としてはもちろん、素晴らしい馬体の持ち主ですから繁殖牝馬としても期待しています」

●NO・325 アウェイクの2022
国本哲秀氏
「ディープインパクト、キングカメハメハがいなくなってみんなが次の種牡馬を探している中、これから産駒をデビューさせるブリックスアンドモルタルには大きな魅力を感じています。この馬は何度も牧場に足を運んで成長ぶりを見させてもらっていますが、自分の夢をかけるに相応しい、魅力な馬だと感じました。この馬はデビューまで早くても2年ありますが、その間にこの馬に携わるすべての人たちと夢を共有したいと思います」

●No・386 ミスエーニョの2022
国本哲秀氏
「私はダービーを夢見ているので、実は牝馬はよく見ていなかったのですが、一緒に来ている友人がとても気に入った馬で、いわゆる美人顔。たくさんの方々が欲しい馬だと評価したから、このような価格になったと思います。競走馬としてデビューするまではその友人と夢を共有しながら楽しみたいと思いますし、競走馬になったあとも夢とロマンを託し続けられるような馬になってほしいと思います」

●No・380 ヤマノフェアリーの2022
長谷川祐司氏
エージェント 竹内啓安氏
「オーナーが、コンスタントに活躍馬を送り出すフェアリードール系で、成功しているエピファネイア産駒。当歳の今時期としては馬体も良いし、歩かせても素晴らしい動きでした。長谷川オーナーがとても気に入っている馬で、私自身も東京競馬場の2400メートルを走らせたいイメージがありますのでクラシックを狙えるような存在に育ってほしいと思っています」

●No・396 オールドタイムワルツの2022
原村正紀氏
「2か月くらい前に信頼できる調教師の先生と一緒に初めて見たときから良いイメージを持っていた馬で、どうしても欲しいと思っていたので落札できて嬉しいです。競っているときはドキドキしていましたが、無事に落札できてほっとしています。縁あって手に入れた馬なので、このあとは頂点目指して頑張って欲しいと思います」

※金額は全て税抜

(取材:佐藤泉、米田元気)

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