「アルファベット9%下落→ナスダック2.4%下落」
「METAは1株利益2.6倍増→時間外取引上昇」
10月25日の米国株は下げました。前日に決算を発表したアルファベットが9.6%も下落しました。アルファベットの株価急落がアマゾンやMETA等、他の巨大IT株の下落をもたらしました。ナスダック指数は2.4%の大幅下落でした。ニューヨークダウは0.3%下げました。
アルファベットの7-9月期
売上高 766億ドル(+11%)
営業利益213億ドル(+24%)
1株利益 1.55ドル(+46%)
好決算に見えます。しかし、「クラウド事業の収益が予想に届かなかったことが株価下落につながった」と見られています。
アルファベットのクラウド事業
7-9月期
売上高 84億ドル(+22%)
営業利益2億ドル(4億ドルの赤字)
検索広告事業は成熟化に向かっているので、投資家の関心はクラウド事業の成長性に向かっているようです。
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通常取引終了後、METAが決算を発表しました。
METAの7-9月期
売上高 341億ドル(+23%)
営業利益137億ドル(2.4倍)
1株利益 4.39ドル(2.6倍)
METAの株価は、日本時間午前5時30分現在、時間外取引で約3%上昇しています。
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前日に決算を発表したマイクロソフトの株価は25日の通常取引で3%上昇しました。
マイクロソフトは現在、世界における生成AI関連株の中核銘柄です。マイクロソフトの事業について学び、生成AIに対する皮膚感覚を高めたい、と考えます。マイクロソフトの決算資料から、生成AIに関するコメントを引用し、以下に紹介します。
マイクロソフトの決算発表資料における「AI関連の注目コメント」
「当社には、世界で60以上のデータセンター地域がある。包括的なクラウド拠点と、トレーニングと推論の両方に最適なAIインフラを有す」
「当社のAIサービスは、他のどのクラウドプロバイダーよりも多くの地域で展開されています」
「Copilot(コパイロット=マイクロソフトの生成AI)の時代において、企業はデータ資産の統合を模索している。そのため、マイクロソフトのインテリジェント・データ・プラットフォームでは、運用データストア、アナリティクス、ガバナンスを統合している」
「Copilotの有料ユーザーは100万人を超えている。また、37000を超える組織がCopilot for Businessに加入している。前四半期比で40%増加し、米国外でも大きな牽引力となっている」
「Power PlatformにもCopilotを導入し、誰でも自然言語を使用してアプリを作成したり、仮想エージェントを構築したり、データを分析したりできるようになった」
「現在までに3M、Equinor、Lumen Technologies、Nationwide、PG&E、トヨタ自動車など、126,000以上の組織がPower PlatformでCopilotを使用している。例えばEYは、同社の17万人以上のPower Platformユーザーすべてに対してCopilotを有効にしている」
10月25日午前5時45分記